11月 14, 2010

悩み

「すごいで、こうやって目ひんむいて、目を思いきりぐりぐり動かしたら、眼球の全貌が見えるねんで!」

これ、朝、家を出る身支度の真っ最中、出発ぎりぎり5分前で、まだ着替えも終わってないような時に、鏡の前でサナギが発する、いつもの呑気信号。いらいらモード全開の私。一緒に家を出るので、ふたり同時に洗面所を使うのだ。

私が必死で短いまつ毛をビューラーで巻こうと奮闘していると、またまた呑気モードで、「それ、世界でいちばん無駄な作業やな。ハゲのシャンプーとええ勝負やで。」と、また私の苛気を刺激する。

家を出る1分前になって、「この髪の毛どうにかして~」と、直径50センチぐらいのアフロ頭を突き出してくる。メドゥーサみたいな頭。何本も黒い蛇がうねっている。どうにもならない。そして、もう家の前のバス停には乗るべきバスが止まって待っている。「アホ!もうそんな時間ないわ!今まで何しとったんよ!!」と絶叫する私。ゴムとヘアピン6~7本をわしづかみにして、ふたりでバスに飛び乗る。バスの中でサナギのアフロを縛り、ヘアピンをとめまくる。その後、手探りで自分の髪も縛る。

ああ、身支度が完全に公共の場にはみ出してしまっている。これではいか~ん!

でも、今の悩みはこれではない。

オタク道まっしぐらのサナギが、ツタヤの宅配レンタル(DVD)を使わせてくれと言い出したのだ。店頭で借りようにも、適当な店舗が近くになく、足をのばして行ってみても、借りられていて店舗にないらしい。また、借りれたとしても、返しに行くのがひと苦労なのだ。

その道に入ってしまったのか...と嘆いてもしかたがない。絶対にあきらめない性質は、私ゆずりなので、よく分かる。で、オンラインレンタルに目をつけたらしい。

でも問題は、そういうサービスはクレジットカード支払いのみ、という点。私はクレジットカードは一切何も持っていない。現金決済を基本にしている。というと格好いいけど、実際のところは、お金の管理能力がないから。手元にお金があれば使う、なければ使わないという単純なことはできるが、クレジットでお金の出入りを管理することは、きっと出来ない。だからカードは作らない。

でも、サナギの世界が広がるにつれて、それがネックになってサナギの行動が制限されることが多くなってきた。アマゾンのマーケットプレイスも使えない。音楽のダウンロードもできない。未成年だから当然なのだが。でも、他の子たちは、親のクレジットカードで、そういうサービスを使わせてもらっているらしい。それも変な話だけど。

私自身は何ら不便を感じないこの現金主義、こんなことで崩したくはない。でも、サナギからの執拗な要求に抗うのが、だんだんしんどくなってきた。どうしよう...何とか解決法を見つけなければ。

幼さを抱えたまま、無防備にネット世界に入り込む。サナギの行動と要求のアンバランスさが目立ってきた今日この頃。これからが本当に大変な時期なのかも。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。お邪魔します。

    この記事を「これはうちの朝の情景と同じだ!」と思うのはきっと私だけではないはず・・(笑)
    本当に他人事とは思えません。
    怪獣たちのお気楽さというか、緊迫感のなさ、何とかならんかと毎日胃に穴が開きそうです(泣)

    ネット上での決済はほとんどがカードですよね。
    私はカードを持っていて、時々ネットショッピングをしますが、セキュリティー等の不安と常に隣り合わせです・・。

    怪獣たちの自己判断でカード払いをさせるようなことはないのですが、おっしゃる通り、彼らの好きそうなことは常にカード決済が付いて回りそうですね。
    そういえば、怪獣が何かの古本をアマゾンで購入したがった時は私が代理購入したことがありましたね・・。もちろん、後で小遣いから精算しましたが(笑)。
    そういうことが今後は増えるかもしれません・・。

    うちの怪獣もオタク道まっしぐらですが(笑)、幸いなことにまだ徒歩圏での活動しかしておりません。
    そのうちサナギちゃんみたいにあーだこーだと言い出すのでしょうが・・。

    今のところ、私の暗証番号やパスワードはどんな些末なものでも怪獣たちには一切教えていませんし、怪獣たちの携帯の暗証番号は私しか知りません。
    今はまだそれが当然と思ってくれていますが、いつまでもつのでしょうね・・・。

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  2. いたちさん!コメントありがとうございます!!

    やっぱり同じですか~朝の風景。職場につくと何故かほっとしませんか?(笑)

    そうですね、うちも代理購入したあとは、必ずお金を返させることにしてるし、サナギのお年玉預金口座も含めて、パスワードは全て私が管理してますが、ほんと、いつまでもつか...という感じですね。ぎりぎりのところです。

    でも、その必死の教育的努力を一瞬で無に帰してくれる人が居るのです!それが「ばーちゃん」という存在。

    「いいよ、それぐらい払ったげるよ」と、いとも簡単にサナギと私の教育的関係を崩して(本人、戦争を収めているつもり)しまおうとする。その点も、もしかしていたち家と同じでしょうか?(笑)

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