8月 16, 2009

幸福の館

サナギを連れて、京都国際マンガミュージアムというところに行ってきた。何でも、学校の自由研究の課題として、「マンガの歴史」を調べることにしたらしい。

あの雰囲気、久々に味わった。競馬場以来かもしれない。来場者がみんな、自分のことに夢中になっている。周りのことなどおかまいなく、自分の目の前のものに集中している。それも、ものすごく集中しているのだ。老若男女(老は居なかったかな...)、日本人も外国人も、ひとことの私語もなく、もちろん携帯をいじることもなく、みんな一心不乱にマンガを読んでいる。

このミュージアム、2006年に開館したというから、まだ新しい。もともとは地元の小学校の校舎。それを改修して作ったらしい。入ると、床がギシギシいう。懐かしい木造の小学校の匂いがする。中には、壁際にぎっしりとマンガが!古いものから新しいものまで、本当に何でも揃っている。図書館の機能も備えているので、どれでも読み放題。閲覧のための椅子も豊富に置いてあり、場所には困らない。各自、好きなマンガを何巻も一度に携えて、思い思いの場所で、いくらでも読みふけることができる。

もと校庭には人口芝生が敷き詰めてあり、そこに持っていって寝転んで読むこともできる。そこでは、ビールや軽食が、何でも200円。ちなみに、小学生の入館料は、わずか100円。マンガ好きにとっては、たまらなく幸せな空間だろうと思う。

下のような、マンガの歴史的な資料も豊富においてある。



狂喜するサナギをこの「幸福の館」に放り込んでおいて、私は甥っ子のところへ。甥っ子も元気にしていた。「あーあー」だけじゃなく、随分と複雑な音が出せるようになっていた。

さて、サナギを迎えに行ってみると、「研究」は何一つやっておらず、ただひたすら読みふけっていた。ま、そりゃそうだろう。近頃の彼女の唯一の楽しみは、毎週月曜日の「少年ジャンプ」なのだから。今は馬よりも、ジャンプなのだそうだ。この少年マンガ熱、いつまでつづくんだろう...ちなみに、少女マンガには、全然興味なし。

晩夏?

蝉がバタバタと落ち始めた。時おり吹く涼しい風が、まるで秋を思わせる。ついこのあいだ梅雨が明けたと思ったら、もう晩夏の気配?

ベランダに落ちてくる蝉を相手に、猫らしい遊びに熱中するタマジ。時々、家の中にくわえて帰ってくる。お土産のつもりか?

学校というものを離れてから、もう随分経つのに、いまだに夏の終わりは何となく物悲しい。もしかすると、この気持ちは学校の夏休みと関係ないのかもしれない。

8月 09, 2009

近況いろいろ

恒例の「箱男」できあがり。もう大きくなりすぎて、かなり苦しい。箱、ぱんぱん。上から見ると、猫というよりニシキヘビ。

昨日は小学校の盆踊り大会。塾から帰って、急いでシャワーを浴びて、浴衣を着て、帯を締めたサナギが急いで出かけたその後で、待ってましたとばかりに帯の箱に入るタマジ。

浴衣がすっかり短くなって、腕も足もはみ出してしまっているサナギと、帯の箱に入りきれないタマジ。ふたりとも、あっという間に大きくなってしまったんだなあ、としみじみ実感。

妹親子は、とうとう京都に帰った。出産前後あわせて、3ヶ月も居たことになる。その間、ちょっとのんびりしすぎでは?というほど至れり尽くせり。特に忙しかったのは、私の母だった。おかげで一同、赤ちゃんのいる生活を堪能した。

梅雨が長引いて、暑くて、忙しさで家が不衛生で...と、すべての条件が重なって、家にコバエが発生!それに惹かれてか、ヤモリが入ってきて、おまけに、一番やっかいなムカデも入ってきた。ムカデは、一度退治したが、忘れた頃にもう一匹出た。それも、私の寝巻きのズボンの中に!生まれて初めてムカデに噛まれ、それ以来、ちょっとした恐怖症になってしまい、安眠できなかった。色んな虫除けグッズを買って、すべて試している。今のところ大丈夫。

サナギは、毎日13時から21時まで、みっちり勉強している。その間、お弁当タイムはわずか20分らしい。こんなことが、子どもにとって良いことかどうか分からないが、少なくとも、いつもの夏休みよりはマシかもしれない。少なくとも、1日最低10時間は「垂直」になっている。いつもの夏は「水平」になっているのが常だったのだ。水平スタイル(つまり「寝たきり」)で漫画を読む毎日。時間をもてあましていた。そして、2学期が始まる頃には、すっかり筋肉が落ちて、運動会が悲惨な結果に... 今年の夏は、本人曰く、「1日が30時間ぐらいあったらええのに」というほど。すごく充実してるらしい。塾には反対だった私も、今は少しだけ、その効果を認め始めている。実際、小学校の授業では知的刺激が足りないのだ。頭を使うことが好きなサナギには、塾の授業はなかなか刺激的らしい。

中さんから、「白蝶さんは、塾には反対かもしれませんが、夏だけの機会、さなぎちゃんの変化を見て楽しんでみては?」というようなメールをいただいた。今になって、その意味が分かってきた。サナギは確実に変化してきている。その変化を楽しんでみようと思うようになってきた。