2月 19, 2007

菜の花


青虫の通っていた保育所の園庭に咲いていた菜の花。金網ごしに撮ったので、金網を避けようと、どアップになってしまった。

ちょうど今は新月すぎで、山の端に夕月がかかるまでには、もう半月かひと月半か待たないといけないが、そろそろ「おぼろ月夜」を頭の中で口ずさむ季節だ。あの歌の、特に2番?の歌詞が好きだ。

里わの火影も 森の色も 
田中の小道をたどる人も
かわずの鳴く音も 鐘の音も 
さながらかすめる おぼろ月夜

~も、~も、~も... と続いて、それら全部が霞んでいる、と結ぶこの歌詞。すごくいい。これに歌われるそっくりそのままの情景を子どもの頃の実体験として持っていることは、なんと幸せなことなのだろうと思う。もう2度と体験できそうにないだろうと思うので、よけいに。

かめちゃんは無事、冬眠を終えた様子。本当に、冬の間ずっと飲まず食わずで、水の中でちゃんと生きていたのだ。もう驚きのひとこと。昨日、水槽を洗ってやると、元気に動き始めた。すごいなあ。問題はオオクワガタ。こちらは何故か冬眠しない。冬中ずっとエサが減り続けていた。(あんた達も、ちゃんと寝なさい!)

沈丁花も咲き始めた。まだちゃんと面と向かって挨拶してないけど、心が躍る。

さて、そろそろうちは農繁期に突入。母の老体がもつかどうか。私ももっと手伝わねば。

2月 16, 2007

恐ろしい事実

昨日、友達が引っ越したというので、その引っ越し先のあたりをネット上の地図で眺めていて、とんでもないことに気づいてしまった。その引っ越し先というのは、私がいつも電車で通るあたり。つらつらとその周辺を眺める。もう少し、地図の範囲を西に動かすと、大きな淀川が流れている。ちょうど「御幣島」と「海老江」(いずれも、私の使うJR東西線の駅)の間だ。ええっ!ちょっと待って。その間に川なんかない!その辺はいつも地下を走ってる... 思わず、同僚に聞いた。

「東西線って、どうやって淀川を越してるんですか?」

「え、そら、川の下通ってるんやん。」

いとも簡単に答えられてしまった。(というか、今まで知らんかった方がおかしい。) どうしよう、どうしよう。私の動揺が始まった。そんな...毎日川の下通ってたなんて... 私は科学技術を過信するのは一番嫌いだ。誰よりもそれを疑う人間だと思う。それなのに!

そう思って、帰りに確かめてみた。あれ?尼崎に向かう直前、線路が地上に出て、何か大きな川をちゃんと鉄橋で越した。んん?これって淀川?? な~んだ、ちゃんと地上に出てから越してるんやん。もう、びっくりさせんといてよね。

とほっとしたのもつかの間、今さっきもう一度ネットの地図で確かめてみたら、尼崎近くで鉄橋で越える川は、淀川ではなく、神崎川だった(大阪は本当に川が多い)。うえ~ん、やっぱり淀川は川の下を通ってるんや~(泣)。しかも、神崎川より、はるかに川幅も広い~(泣)

というわけで、根っからの地理音痴な私の間抜けな話です。

ああ! 今までずっと、「知らぬが仏」で使い続けてきた東西線だけど、この恐ろしい事実を知ってしまった以上、別のルートで出勤する方法を考えなければ。 とりあえず、今日は命がけで東西線を使うけど。  来週からはどうしようかな...
 

2月 10, 2007

地震みたい?

木曜日。仕事から帰ると青虫とタマジが家でのんびりしている。タマジは寝ていたのだろう、あくびの連発。青虫はいつものように、テレビでドラゴンボールを見ている。いつものことだ。ただ、木曜日は6時ぐらいに青虫のピアノの先生が来てくれるので、私は20分足らずのあいだに着替えをすませ、部屋を掃除して、なんとか人を迎え入れるための体裁を整えなければならない。週も半ばになると、部屋はかなり荒れている。ピアノの先生は動物が苦手な人なので、特にタマジによる汚れ、散らかりは放置できない。時間がない!

そんな私の焦りとは裏腹に、青虫は極めて呑気。「あ~、先生、遅刻してくれへんかな~。今ええとこやねんけどな~」などとほざいている。何故か分からないが、突然私のイライラが頂点に達した。「そんなにドラゴンボール見たいんやったら、もうピアノやめたらええやんかっ!」 びくんとする青虫。それから、立て続けに私のガミガミ。「タマジのトイレ掃除まだしてへんやんか!」「脱いだもんはあっちへ持っていく!」「もう先生くる時間やからテレビ消しとき!」これを順繰りに3回ぐらい怒鳴る。私のイライラ度の高さを察してか、いつもより従順に動く青虫。私の母まで、私の怒鳴り声を聞きつけ、仕事場から出てきて青虫と一緒に右往左往している。まるで天災に襲われた住民たちのよう。

その日、なんであんなに爆発してしまったのか、未だに不明。自分でも分からないのだ。すべていつも通りだったのに。疲れていたのだろうか。

Naomi様の日記で紹介してあったサラリーマン川柳のサイトを覗いてみたら(面白いのがいっぱい!)、その中にこんなのがあった。

「予知不能 ~の怒りの 時期と規模」

「~」の部分、その川柳では「妻」になっていたが、それを「母」に変えて、青虫に教えてやりたい気がする。私は外面がいい分、家では結構ガミガミやっていると思う。ガミガミやっても、決して気分は晴れず、むしろ後から自己嫌悪に陥るだけなんだけど... 「~」の部分に「私」と入れれば、これまさに私の気持ち。

青虫には、昨日も怒鳴ってしまった。余震だな。

2月 08, 2007

幸せの茶色い液体

「幸せの黄色いハンカチ」のもじりだと分かってもらえただろうか。

最近、色々と出汁を試してみている。今までは、だし昆布と液体だし(コープ商品。人工調味料無添加)を併用していた。これは文句なしに美味しい。でも、この液体だし、結構なお値段で、和食が中心の我が家では消費量が激しく、結果、ものすごい出費となる。そこで、なにか代替品がないかと模索中なのだ。

それで、色々試してみた。何しろ、調理に費やせる時間が限られているので、昆布(これは浸けておけばいいだけなので使う)の他は、やっぱり液体だしが便利。粉末だしは、あんまり美味しくないし、酢の物や和え物など、汁物以外には使いにくい。そこで、他の2種類の液体だしを試してみた。いずれも、名前は立派なのだが、味はいまいち。アミノ酸(人工調味料)が入ってるから後味悪いし。

そして、とうとう原点に戻って、ちゃんとかつお節でだしをとることに。でも、かつお節だけ使うと高いので、業務用の削り節(かつお以外にも、サバや小魚などが混入している)を買ってみた。かなり分厚く削ってある。昆布と、この削り節で出汁をとってみた。すると、もうめちゃくちゃに美味しい!ものすごく濃厚な出汁がとれるのだ。おととい、そして昨日と、それでみそ汁を作ったら、もうたまらない。2~3杯おかわりしてしまった。後味まで素晴らしい!

それで思い当たった。これなのだ。寒い朝のうどんに含まれる「しあわせ」は。寒くなくても、うどんじゃなくても、同種のしあわせ感が、確かに今ここに。ということは、要するにあの「しあわせ」の正体は、昆布と削り節で丁寧にとった出汁だったのだ。おそらく、化学的には分析できない何かが、きっとそこにはあるのだろう。

そうと分かったからには、これからもこの出汁でいこう。(できるだけ)

ひとつ誤算だったのは、出し殻はタマジが食べてくれるであろうと期待していたのが、見事に裏切られたこと。見むきもしない。このぜいたくもん!! 

ということで、出し殻は昆布と一緒に、うどん屋さんを見習ってつくだ煮にしよう。
(できるだけ)

2月 03, 2007

上機嫌

昨日の朝、タマジが一点を凝視したまま固まっていた。立入禁止の部屋に首尾よく忍び込んだにもかかわらずだ。いったん入ったら、つまみ出されるまで、いつもなら一秒の間も惜しんで探険しまくるのに、今日は何故かその魅惑の部屋の真ん中に、正座して固まっている。その視線の先は…?

どうやら視線の先には母の姿があるらしかった(私からは見えない)。「何やっとん?」と聞くと、「ラジオ体操」と母。タマジは母のラジオ体操を鑑賞していたのだ。ものすごく真剣に。老女の怪しい動きにじっと見入る、あのタマジの表情! 動物が人間の芸を観るという、ヘンテコ劇場みたいな、あの逆転した構図! なんか無性に可笑しかった。

それですっかり気を良くした私は、良くなりついでに、朝うどんをすることに。

大阪に着いて、地下の駅から地上に出る。寒い。お腹も空いている。トイレにも行きたい。そして、始業までの時間的余裕も多少(?)ある。条件は整った!そこで、例の「かけうどん(小)」105円也。(その前にトイレを借りて...) ああ!なんという至福の時!

今のこの状態を形容するのに「しあわせ」以外の言葉を私は知らない。(う~ん、なかなか良い表現だ)

惚れた男との熱い一夜か、寒い朝の一杯のかけうどんか、どっちをとるかと聞かれたら(誰が聞くねん)、どうしようかな... これ、けっこう真剣に悩んでしまうよな... やっぱりうどんかな... いや、努力しだいで両立も可能かも...(どんな努力やねん)

などと、いろいろ頭に浮かぶ考えに、適宜つっこみを入れつつ、ほくほく顔で職場に向かった。やっぱり冬はこれぐらい寒い方がいい。

昨日(今日?)は満月。夕方、近所の山から真っ赤なのが出ていた。

梅が咲き始めた。そういえば、今日は立春か。