10月 29, 2010

ほんとに要る??

JR東海がリニア中央新幹線なるものを作るらしい。まずは東京~名古屋間、2027年?開業ということで、そのルートをどうするかでもめていたそうなのだが、この度、南アルプスに長いトンネルを掘って、まっすぐ走らせることに決まったらしい。

「決まった」って言われても... そんな大きなこと、勝手に決めていいんだろうか?南アルプスに穴をあけるなんて。ちょっと待って!と言いたくなる人はいっぱい居るんじゃないだろうか。

お金で取り返しがつくものならまだいい。でも諫早湾の一件でもよく分かったように、一度壊れた生態系は決してもとには戻らない。そうまでして本当に作らないといけないものなのだろうか?今でも十分便利な国だと思うけど。

自然破壊の問題だけじゃないと思う。そのトンネル工事が刺激になって、東海地震の引き金がひかれるということはないんだろうか? 神戸では、明石海峡大橋の建設工事が阪神淡路大震災の引き金になったんじゃないかという人もいる。そうまでして、あの橋を作る必要が本当にあったのか、今でも疑問が残る。

これは深刻な問題だと思うので、何がどうなっているのか、もうちょっと調べてみようと思う。私が調べたとて、どうしようもないことだけど。

10月 24, 2010

秋の楽しみ

いつのまにかすっかり秋になっている。空が抜けるように高くて美しい。心配した紅葉も何とか始まっている様子。ただ、いまだに百日紅(さるすべり)の花が咲き残っているのは奇妙。百日紅は真夏の花なのに。

この時期、楽しみにしているのがザクロの実。食べるのではない。実を見て、その色を楽しむのだ。毎年1本の木に注目している。芦屋駅近くの一軒の空家。荒れ果てたその家の庭に1本の大きなザクロの木がある。熟してくると信じられないような真紅になる。特に朝日や夕日が当たると、胸騒ぎするような怪しい深紅の姿を現す。あれを見るのが秋の楽しみのひとつになっている。ちょっとマニアックだけど。

それと、朝の通勤時、大阪駅から職場に向かう時に通る「老松通り」という道の匂い。古美術店が並ぶことで有名なその道は、何ともいえない懐かしい匂いがする。昭和の匂いというのか、昔おばあちゃんの家で嗅いだような、ちょっぴりカビ臭い匂いに醤油の匂いが混ざったような。その通りには、うどん屋や小料理屋が何軒もあって、朝はそれらの店から「出汁」を仕込む匂いが流れてくる。通りじゅうが「カツオだし」の匂いに満たされる。それを胸いっぱいに吸い込んで、私も幸せに満たされる。この時期、だんだん朝は肌寒くなってきて、その幸せ感が格段に増すのだ。

涼しくなって俄然、食欲も増してきて、最近やばいことを覚えてしまった。

梅田の阪神百貨店の地下の「スナックパーク」に立ち寄ってしまったのだ!イカ焼きで有名なこの場所は、いわば「立ち喰い蕎麦」のフードコート版?みたいなところ。とにかく何でもある。たこ焼き、焼きそばはもちろんのこと、あらゆる麺類、寿司、ちょぼ焼きなるもの(未知)、カレー、御座候、もちろんマクドも。そして私のお目当てはたこ焼き。「くくる」という店。5個で320円。小腹の空いた仕事帰りにちょうどいい。

すべて立ち食い。いつも人でいっぱいで、ごった返している。前までは、なんとなく雑然としていて、不潔っぽいし(おまえが言うなって?笑)、ちょっと敬遠していた。でも、一歩足を踏み入れて仲間に入ったとたん、えもいわれぬ快適空間と化した。街の中心に、こんな早くて安くて旨い店が密集した空間があるなんて、やっぱり大阪はすごい。さすが大阪や!と、満たされた気持ち(というか腹)で帰りの電車に乗る。

私はもともと、「立ち食い蕎麦」愛用者。あの「お互い無関心」な感じ。「食べるためだけに居る」感じ。「食べ終わったら、さっさと出て行く」感じ。サービスにも一切無駄がないし。あの一切の無駄のない硬派な感じが好きなのだ。ひとりで、とりあえずお腹を満たしたいときは、迷わず立ち食い蕎麦に入って、きつねうどんを食べる。安いしね。

ああ!なんかどうでもいいことで、思いがけず長文になってしまった。

平和な証拠かも。

タマジも食欲が増してきた


10月 23, 2010

クランブル失敗

なかなか紅玉は手に入らず、というか何となく億劫で延ばし延ばしにしていたアップルクランブル、今ようやく作ってみた。

そしてやっぱり失敗。バターをケチったのがいけなかった。クランブルが、油分の足りない老婆のようになってしまった。
(というわけで画像は無し)

でも味はまずまず。リンゴ・ブルーベリー・レーズン・ブランデーを入れた。クランブルにはシナモンをたっぷり。リンゴとシナモンって、やっぱり相性がいい。

それにしても、クランブルってめちゃくちゃ簡単!ボールに小麦粉と砂糖とバター(冷蔵庫から出してすぐのやつでOK)を入れて、素手でバターをつぶしながらワサワサとかき混ぜるだけ。ポロポロっとしてきたら、それを具の上に散らして焼くだけ。ものぐさな私向きのおやつだ。その上、上手くいけば見た目もなかなかいい。

次回はちゃんとバターをたっぷり入れて作ろっと。そう、初回の失敗は想定内なのさ!

10月 11, 2010

りんごの季節

またまた甥っ子の子守で土曜日から京都へ行ってきた。会うたび何かが変わっているから面白い。

甥っ子は、自分に瓜二つのオランウータンのぬいぐるみを可愛がっている。名前はココちゃん。今回、そのココちゃんをいじめていた。投げる、足でふみつける、上に乗ってつぶす。妹に言うと、それらは全部、保育園で甥っ子がほかの子にされていることらしい。

保育園ではいちばん体も小さく、気も力も弱い甥っ子。クラスメート(特にりんちゃんというお転婆な女の子)にやられっぱなしなのだそう。そのぶん、家で思いきりココちゃんに当たっているのだ。ココちゃんがぬいぐるみでよかった(笑)それにしても、まだ1年とちょっとしか生きてないのに、しっかり集団社会のしがらみに巻き込まれているんだなぁ、とちょっと感心。この「ちょっぴり他人事」感覚が甥や姪の良いところ。

雨も止んだ日曜日、空気いっぱいにキンモクセイが香る中、甥っ子と妹と私の3人、自転車で百万遍付近をウロウロした。京大の馬術部に馬を見に行ったり、吉田山に登ったり、久々にインド料理店DiDi(ディーディー)に行ったり。

このDiDiというインド料理屋は、私とサナギの父親が京都に住んでいた頃よく行ったお店だ。インド料理屋なのに、なぜかスコーンやアップル・クランブルラズベリー・トライフルなどのイギリス風の家庭菓子を置いている。というのも、このお店のオーナー(山岳写真家の梶山正さん)の奥さんがイギリス人(ベニシアさん)だから。

前置きが長くなってしまったが、このたび、実に10年ぶりぐらいに訪れたそのDiDiで、久々に「アップル・クランブル」を食べた。いや~、めちゃくちゃ美味しかった~!アップル・クランブルというのは、シナモン風味のりんごの甘煮に、そぼろ状のクッキー生地のようなものをまぶしてオーブンで焼いたお菓子。DiDiでは、それにたっぷりと手作りカスタードソースをかけて、ミントの葉っぱをのせて出してくれる。ちょっぴり洋酒の香りも効いていて、大満足。ふだん食が細くて周囲を困らせてばかりの甥っ子も、めずらしくパクパク食べていた。

というわけで、これを作ってみよう思う。すぐに「自分でも作れるはず!」と思ってしまうところが私の悪いところ。たいていは失敗する。でも、まれに成功するときもあり、成功すれば得意料理として定着するので、やってみる価値はある。

とにかく旬のりんごはどうやって食べても美味しい!さっそく紅玉を仕入れに行ってこよう。

10月 06, 2010

狂い咲き?


先日、妹親子と一緒に京都の大原に行ったとき、なんと桜が咲いていた。 

そして昨日、梅田のお初天神で、なんかいい匂いがすると思ってふり向いたら、橘の花が咲いていた!

橘が香るのって、「たちばな香る朝風に~♪」の「こいのぼりの歌」にも出てくるぐらいだから5月~6月のはず。今は実がなる時なのに...でも、この橘、そういえば前も冬に咲いてたような。狂いやすい木なのかな。

10月 03, 2010

商い

珍しく仕事の話。

相続関係の投資信託や保険解約金などの評価額を悪戦苦闘しながら計算したあと、他のお客さん(八百屋さん)の月次入力をしたら、何か妙にほっとした。この八百屋さんの入力作業はいつも楽しい。朝、市場で野菜や果物を現金で仕入れ、その日に現金で売る。儲かってないみたいだけど、なぜか安心できる。

品物を売るということ。仕入れたものにしろ、作ったものにしろ、確かな実体のあるものを扱う商売はわかりやすくて、こんな私でも何とか処理できる。

わかりにくいのは、証券や保険など。それらを「商品」と呼ぶことに、いまだに抵抗を感じてしまう。そういうものは商品というより、むしろ「約束」なのではないだろうか。約束を売ったり買ったりすることに、なんとなく不安な感じを抱いてしまう。

まあ、こんなことを言っていては仕事にならないんだけど。