2月 07, 2009

さなぎは走る!

昨日のつづき。

さなぎは焦っている。どれぐらい焦っているかというと、なんと、学校から毎日走って帰ってくるほどなのだ(母の証言)。頭の中には常に「間に合わない!」という言葉があるらしい。家の中でも走るように勉強している。帰ったらすぐ、問題集に向かい、晩御飯までやりまくる。朝は5時にしゃきっと起きて、朝ごはんまでやりまくる。そして、1時間に一回、必ず、「やっぱりあかんのんちゃうやろか。間に合わへんのんちゃうやろか」、と訴える。燃え尽き症候群で、病気になるのではないかと心配する。つい先週までは、一日中寝転がって、漫画を読みまくっていたのだ。何がどうなっているのか分からない。

たしかに、さなぎは、もうすぐ6年生。目指すは超難関の学校。というのも、私や妹が行った国立の中学校(国立大の附属中学)は、再編成中とかで、いま受験できなくなくなっているのだ。(ここが受験できれば、一番良かったのだが。)かといって、普通のお嬢様学校を受けたのでは、ますます北大から遠ざかってしまう。ということは、選択肢はひとつしかない。古い伝統をもつ女学校で、中学入試が、ずば抜けて難しい学校。今から始めたのでは、とうてい間に合わないような学校なのだ。つまり、よほどの覚悟で、集中して勉強しなければ無理。

でも、塾には行かさない。本人も、母(ばーちゃん)も、「塾に行った方が...」などと言い始めているが、私は反対。問題集と、赤本(過去問)と、模擬試験だけで、どうにか頑張って欲しいと思っている。なんとか自力で。もちろん、私も、母も、妹も、協力は惜しまない。さてさて、どうなることやら...

昨日、大阪地方裁判所の前を通ったら、紅梅が満開だった。朝の冷たい空気に、何ともいえない高貴な香りをいっぱいに放っていた。ああ、春なんだ!さなぎといい、梅といい、時期が来たらちゃんと自ら変化する。その不思議さに、いつも驚く。

2 件のコメント:

  1. さなぎちゃんすごいですね。
    その勢いなら、やれちゃうんじゃないですか?

    私は高校に入るまではそこそこ勉強ができたのですが(過去の栄光を思い返す、よくあるパターンでしょうけど・笑)そんな私を応援したい気持ちからでしょうね、母の熱心さから塾に行ったり、家庭教師をつけられたりしました。
    でも、結局「やる気を起こした時に自分でやる」のが一番身についたと思います。「塾でやったから」「先生と一緒にやったから」で逆にやらなくなったこともあったと思います。人によるでしょうけど・・・

    北大に行きたい、その気持ちなんだかわかります。強い憧れを起こさせる大学ですね。
    楽譜・図書の営業をしていた時に、各所で「学会が北大だと嬉しい」という声をよく聞きました。「北大」って響きがなんか、なんというのか・・・クラークさんがいて、羊がいて、時計台があって、バンカラの応援団がいて・・・みたいな(妄想・笑)
    そしてリベラルなイメージが強いです。国立大なのに不思議とそういうカラーがありますね。


    あー、さなぎちゃん、いちど北海道のにいる叔父の牧場に連れて行きたいなあ。喜びそうだなあ・・・
    牛も馬もいっぱいいますよ。
    解禁時は狩猟犬を駆って、鹿狩りに行きます。でっかい鮭も釣ってきます。
    星空がどんな宝石よりもきれいです。
    ちなみに母の実家(青森県十和田市)には北里大学獣医学部がありますが、母は「北大」って言い張ってます(笑)


    やると言い出したら止まらない、どうしてもやりたくて焦る、、なんだか痛いほどわかります。
    私も「(TVでみた)I教授のもとで勉強して、音楽評論家か音楽学者になる」とわけのわからないことを言い出して、(句点の前までは)そうなりました。ちなみにその頃の父母の口癖は「止めるだけ無駄」でした。

    私は高校・大学と私立でしたが、自分で奨学金を返すからという約束でいきました。奨学金は学校のものと市の商工会、二つとも無償で貰ってましたが、自分で責任をとるということを当時宣言したのは、自分を強くした気もします。

    さなぎちゃん、あと何年かで蝶になるんでしょうね。すごく見事な蝶になりそうで、楽しみです。

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  2. 中さん、素晴らしいコメントありがとうございます!

    叔父さんの牧場、もし連れて行ってもらったら、本当に狂喜すると思います!北海道のそういうところに惹かれているんだと思うので。

    関係ないですが、この間、社会科の課題で、ひとつ都道府県を決めて、それについて新聞を作ろうというのがあって、北海道を他の子に取られたさなぎは、秋田県を選んで新聞を作りました。特に秋田犬について調べていました。秋田犬って、原種は「秋田マタギ」という、小型の犬だったんですね。マタギが狩猟用に使っていたそうで、その後、闘犬用に土佐犬を掛け合わせて、大きくなったのだとか。そして、その後さらに、戦時中、シェパードとの掛け合わせが進んで(シェパード以外の犬は軍用毛皮として全て供出させられることになったため)、純粋な秋田犬は少なくなったそう。...いや、何となくマタギつながりで。いいですよね、秋田犬。

    でも、お母様にとっての北大=北里大も確かに、いい感じですよね。何となく東洋医学に強いという印象があるのですが、違うのかな?

    そっかー、奨学金という手がありますね。そんな若いときから、「自分で返す宣言」をしたなんて、よほど思い入れがあったんでしょうね。すごい!憧れの先生のもとで勉強できて、本当によかったですね。後半部分も、これから是非実現してくださいよ!

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