11月 09, 2008

宮島&ライトアップ反対

祖母のお骨をお墓に納めるため、広島に行ってきた。ちょっとだけ宮島にも。鹿がい~っぱい!世界遺産に登録されたせいか、厳島神社は人でいっぱいなので、神社には行かず、ただ鹿とたわむれて、広島風お好み焼きを食べるだけにした。



「日本三景碑」の前でポーズを取るオス鹿。特等席なのだろうか、ここを去ろうとしない。角は切られているものの、立派なボスの貫禄だ。



サナギが撫でているのは、可愛いメス鹿。鹿の姿というのは、なんて愛らしいんだろう!完成された美しさがある。

サナギたちが鹿に気を取られている間に、ひとりで入った宮島の山道で、紅葉したクサギを見つけた。蝶々捕りをしていた子どもの頃、すごく身近だった木だ。夏、この木の花に大型の黒いアゲハ蝶がよく集まる。この木の側で待っていれば、そういう「高級そうな」黒い蝶がいくらでも捕れた。あのなつかしいクサギが、秋になると、こんな艶やかな姿を見せるとは全然知らなかった。実も何とも可愛らしい!

最近ちょっと気になるのは、桜や紅葉の「夜間ライトアップ」という行為。あれはどうかと思う。それなりに綺麗なのかもしれないけど、自然の事物は、自然光で照らされたときにこそ美しい。

人工では絶対に不可能な色を、自然の光は見せてくれる。色は常に光や湿度など、様々な自然条件に左右されるので、早朝や夕刻時など、うまく条件が揃ったときに、ほんの一瞬だけ植物が見せてくれる色は、本当に「有り難い」色であり、それを見ただけで、得も言われぬ幸福感に満たされる、そんな色なのだ。その天からの贈りものに触れずに、夜間ライトアップの色だけを見るならば、色というものの持つ凄さ、有り難さを知らずに終わってしまうと思う。

それ以上に、植物にとって有害なのではないだろうか、という気もする。私は電気が点いていると絶対に眠れない。植物にも、私のような神経質なのがいるかもしれない。明るくされると眠れない。不眠症の植物が、きれいな色を出せるわけがない。昼間もしょんぼりしてしまうのではないだろうか。心配になってしまう。夜型になった人間の暮らしを、植物にまで押しつけなくても...

夜、しっかり眠って、朝日で目覚める山の木々の色こそが、本当の秋の色だと思う。

2 件のコメント:

  1. さなぎちゃん、ミヒャエル・エンデの「モモ」みたいなイメージ!
    華奢な手、くりんくりんの髪の毛、かわいいですね~

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  2. ん?これは、もしかして、まーちんのママ様でしょうか?(笑)コメントありがとうございます!

    モモ、本読んだことも、映画見たこともないんですが、似てますか?

    この髪の毛がね...ほんとに大変なんですよ。主に気に病んでいるのは私の方で、本人はべつに気にしてないんですが、一番厄介なたぐいの癖毛なんです。どうしようもない。

    いわゆる縮毛ってやつでしょうか。しかも、1本1本ぜんぶ縮れ方が違う。本人いわく、「それぞれが意志を持っていて、他の子と同じ曲がり方はイヤ!と言っている」のだそうです。

    今日は髪の毛全部を細かい「みつあみ」で埋め尽くす予定です。音楽会のリハーサルなので。強い意志を持った髪の毛に、一日だけ「整列」してもらうのです。曲もジャズ(sing sing sing)なので、黒人風ヘアがちょうど合うかも??(笑)ちなみに、さなぎはピアノ。立って演奏するそうです!

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