6月 01, 2007

色っぽい季節

雨が多くなってくるこの季節、何かそわそわしてしまう。というのも、魅力的なものが次々に目に入ってくるからだ。野苺が赤く色づき始め、山桃が実り、スーパーには梅やらっきょうが出回る。でも、なんといっても私にとって一番わくわくするのは、たわわに実った枇杷!お店で売ってる枇杷ではなくて、近所にひとりでに生えた持ち主不明の枇杷の木に、小さなオレンジ色の実がいっぱいなってるやつ。ああ、もういてもたってもいられない、という気持ちになる。

その自生の枇杷の木の実と、お店で売ってる枇杷の実は、別物といってもいいぐらい味がちがう。お店のは大きくて色も形もいいんだけど、味気ない。自生のは小さくて、食べるところがほとんどないのが残念だけど、本当に枇杷の匂いがする。酸味も甘みもびっくりするほど強い。近所の目があるから、持ち主不明とはいえ、いい大人があんまり堂々と取れないけど、でもこの週末あたり、早朝を狙って取りに行こう。楽しみ!

花もすごい。特に匂いの強い花がこの季節、きわだって多いような気がする。薔薇はもちろんのこと、前に書いた蜜柑の花、くちなし、そして私の大好きなスイカズラ。夕方から夜にかけて、これらの花々が妖艶な匂いを放つ。空気には湿気が満ちていて、よく匂いを通すし、なんとも色っぽい季節だ。

最近、マンゴーをよく食べる。日本のは高くて手が届かないから、たいていはメキシコ産のアップル・マンゴー。赤くて大きいやつ。ライチも、最近はメキシコ産のが出回り始めた。台湾のに比べて色は薄いけど、味はなかなかのもの。これら、外国産の果物だけど、なんとなく今の季節によく似合う。

あと、この季節の楽しみは、スーパーの「見切り品コーナー」を覗くこと。たいてい安くなった苺が出ている。それを数パック買って帰って、苺ソースを作る。砂糖を加えて煮るだけ。これを煮るときの匂いがもうたまらない!でも、ちょっと気になるのは、さいきん苺が古くなっても、あんまり傷まないこと。自然の苺ならもっと傷むはずなのに。何か薬でもかけてあるのかな、とちょっと心配になる。

何にしても、梅雨に向かうこのじめじめした季節は嫌いでない。というか、むしろ大好き。

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