2月 04, 2012

足の裏・タネの話

たとえ短時間でも、畑に行って何らかの作業をしてきた後に入るお風呂は本当に気持ちがいい。特に足の気持ちよさが何ともいえない。まるで足の裏マッサージを受けているような(受けたことないけど)。疲れが癒されるとはまさにこんな感じを言うんだろうなと思う。ただし、これは街を歩き回ったときの足の疲れ方とは全くちがうように思う。どこがどう違うんだろう?

たぶん、畑では足の裏がちゃんと仕事をしているのだと思う。靴をはいて、舗装された平らな道やオフィスの床を歩くだけだと、足の裏はきっと何の仕事もしていない。それに対して、畑の中を歩き回るときは、でこぼこした地面にうまく対応すべく、つねに足の裏も何らかの作業をしているのだと思う。

畑で作業をしていると、身体のことついて色々と気づくことが多い。

あと、最近あらためて感じるのがホームセンターの楽しさ。こんなものまで売ってるのか!と楽しくなってしまう。ひとつひとつの品物に、ある種の機能美さえ感じてしまう。もの作り、道具、材料、そういうものたちのディープな世界がそこにある。

そして、ディープな世界といえば、タネの世界。これまで全く知らなかったが、またまた、ヨガのaccoちゃんのおかげで知ることとなった種苗業界の裏事情。

野口勲さんというタネやさんの本によると、いま市場に出回っている野菜のほとんどが「F1」と呼ばれる「1代交配種」のタネで栽培された野菜で、プロの農家向き、大量生産向きの野菜だ。味よりも、見た目の良さや、輸送しやすさ、収穫量の多さを追求している。それに対して、見た目は悪くとも昔ながらの個性的な味を持ち、自家採種しながらずっと育てられる、その土地その土地に適した品種を「固定種」と呼ぶらしい。もちろん家庭菜園には固定種のほうが向いている。

ところが、今その固定種と呼ばれる野菜の種はほとんど販売されていないのだそうだ。本の著者である野口さんのところでは、かろうじてまだ売っている。なので、道具はホムセンで買うけど、タネはなるべく「野口種苗」で買おうと思っている。ネットでも買えるし、値段も良心的だし、何より、手作りのタネの袋に野菜の紹介や作り方が愛情たっぷりに書かれているのが嬉しい。

このタネの問題は、知れば知るほど深刻で、世界規模の問題になってきている。もしかすると、原発と同じぐらい深刻な問題かもしれない。原発同様、これからもずっと注目していこうと思う。

2 件のコメント:

  1. 「タネが危ない」おもしろそうです。読んでみます。栽培方法で静かなブームなのは「炭素循環農法」っていうものです。一部は経験として納得できます。私自身は体系的に全部を習得するつもりはありませんが、考え方としてはおもしろいですよ。

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  2. いなかいすとさんのブログの美しい雪の写真、いつもうっとりしながら眺めています。でも、美しい反面、やっぱり雪は怖いものですね。くれぐれもお気をつけ下さい。

    「炭素循環農法」すごく興味があります!

    でも、今の畑の持ち主は昔ながらの普通の農家さんなので、なかなかこういう農法を試しても理解してもらえそうにありません。

    いつか自分の畑が持てたら試してみようと思っています。それまでは、とりあえず持ち主のおっちゃんのやり方に従ってみようかと...。

    先日も、私の作物の育ちがあまりに悪いのを見かねて、おっちゃんが肥料をくれました(苦笑)

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