2月 13, 2010

PTAって...

今年はPTAの役員に当たってしまっている。くじ引きで、広報委員会の副委員長。でもサボりまくり。なぜなら活動が平日の午前中だから。仕事を半日休まないと参加できない。委員長さんには悪いけど、活動日を平日の夜か、土日にしてもらわない限り、参加できないと言ってある。委員長さんは専業主婦だし、小さな子が3人いるので、夜や週末は無理らしい。スケジュールがまったく合わない...

休んでばかりの人は他にもいる。同じ学年のMさん。先日、私もMさんも、あまりにもサボってばかりというのも気が引けるので、思い切って仕事を半日休み、PTA広報委員会の活動に出席した。メールの連絡網で、名前だけしか知らないMさんからは、いつも「仕事があるので出席できません」という丁寧な返信が返ってくる。その日初めて実際に会ってみると、とても愛らしい小柄な女性。華奢な感じで、ばりばり働くキャリアウーマンという感じではない。

委員会の後、一緒に駅に向かう途中いろいろ話しているうち、Mさんも「独り親」だということが分かった。上の子が6年生、下の子が保育園の3人暮らし。毎朝6時半に家を出て、下の子を駅前の保育園に開園(7時)と同時に預け、かなり遠いところまで働きに出るらしい。夕方、保育園の閉まる時間(19時)に滑り込み、買い物をして家に帰る。当然、上の子(お兄ちゃん)は朝ひとりで小学校に行き、帰ってからも、夜8時近くまで独り。

でも、その日のように、学校の用事で仕事を半日休んだりすると、必然的に残業になり、保育園の迎えに間に合わないので、小学生のお兄ちゃんがバスに乗って、駅前の保育園まで妹を迎えに行くらしい。しかも今、そのお兄ちゃんは体育の時間に骨折した右手を肩から吊るしている。そんな不自由な体で、妹の世話か... お母さんも、まさに「女の細腕」という感じの人だし、なんだか切なくなってしまった。こんな家庭の事情があっても、容赦なくPTAの委員に任命されるのだ。(PTAの規約?に「仕事があるから、という言い訳は通用しません」みたいなことが書いてある。 )

なんだか、そこまでしてPTA活動って本当に必要なんだろうか...と思ってしまう。PTAの活動といっても、中身は、ベルマーク集め(時代遅れ!)・研修係(親を対象にアロマセラピーなど企画する。参加者は少ない)・広報(年に2回の広報紙発行)ぐらいのもの。ただ慣習的に続けているだけの活動。べつに無くても全然かまわない。広報紙なんて、実際いままで一度も目を通したことがない。それに、今年から小学校のウェブサイトが出来て、先生たちが随時、写真入で学校活動などをアップしてくれている。PTAの広報紙は、そのウェブサイトと内容がかぶる。となれば、広報紙はもう要らないのでは?

不要なもののために、毎年多くの働く母親が仕事や子どもを犠牲にしているとすれば、これほど不条理なことはない。そろそろ、やり方を変えるか、いっそ廃止すればいいと思う。問題は、それを提起するのが恐ろしく難しいということ。みんなが要らないと思っているのに、なかなか誰もそれを言えない。言える雰囲気ではない。

でも、そんなことを言っていては、日本の政治と同じで、本当に何も変わらないから、思い切って提案してみようかな。サボってばかりの委員の発言なんて、誰も聞いてくれないかな?

4 件のコメント:

  1. まーが2月 15, 2010

    お疲れ様やったね。うちの学校では、妊婦と未就園児がいる家庭と独り親家庭は役員免除(やってもいいけど断ることも可能)って規定があるよ。思い切ってそれを提案してみるとかは?立つ鳥跡を濁してやれ!(ちなみに、仕事は断る理由にならない、とやっぱり書いてある)
    私も今年PTA評議員に当たってたけど、今年の本部役員さんが頑張って、PTA活動の縮小をすすめているところ。親対象の講習会も来年は廃止になった。
    けど、講習会を廃止にしようかどうしようかって役員会議で多数決とったとき、廃止せずに残しておこうという人のほうが最初は多かったのよ。「PTA活動を縮小していっていいですか」という全校アンケートをとったときも「反対」が結構いてびっくりした。世の中、いろんな考え方の人がいるね。
    来年は黙ってたら役員に当たらないんだけど(低学年のうちは立候補者が多いから、ジャンケンに勝たないと役員になれない)、立候補しようかな~と思い始めている。そんなときに限ってジャンケンに負けるんだろうね。

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  2. さすが、そっちの学校は進んでるなあ。比較的新しい学校だったよね?よし!私も思い切って提案してみようかな。

    それにしても、PTA活動の縮小に反対する人がいるっていうのが信じられへんね。びっくり。うちでもアンケート取ったら同じことが起きるかもね。

    「子どもひとりにつき1回」とか言われるけど、双子の場合はどうなんやろね??まーがの場合、まだまだ先が長い!頑張れ~

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  3. まーが2月 16, 2010

    ほかの学校から分校して30年ちょっとみたい。役員選考規定があまりにも細かく決まってるから、ここの学校に初めて来たときは、そこまでせなだれも引きうけないの?とびっくりしたけど、今思えば制度としてようできてるわ。
    ちなみに、規定以外の理由でも、クラスの過半数の承認があれば断れることになっている。ただし、あまり変な理由で断ると「伝説の人」となってしまうので、だまって引き受ける人がほとんどみたい。(「老犬の介護を理由に断った人がいた!」とか、学校中にうわさが広まる)

    来年から即規定を変えるのは今の時期からじゃ難しいかもしれへんけど、今後の検討課題として意見しといてもいいかもしれないね。どうせもう来年以降は関係ないんやし。(孫の世代でお世話になるかも?)

    そうそう、今年は長女のクラスで当たったから、あと下の子で2回やらなあかんねん。4年までは立候補者がいるだろうから安泰として、5、6年で続けて当たってしまうよりは、活動縮小の追い風が吹いている今(あと、少しでも若いうちに…)やっとこうかな~と思って。来年の本部役員さんには縮小反対派の人もいなさそうだし…。さっさと終わらせて外に働きに出ようかなって気持ちもあったり。この年で職がうまく見つかるかわからんけど。

    あ、そうそう。「モモ」読んだで~。すごいなー。何がすごいって、これが書かれた時代、私の子供時代って子供はまだまだ暇やったと思うねんけど、先を見越していたんかな。最近の子供は時間がないなーと常々思っていたので。「灰色の男」に自分を重ねて、身につまされる思いだったわよ。

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  4. あ、やっぱりあと2回やらなあかんねんね(そりゃそうか)。なら、早く終わらせといた方がいいかもね。仕事は大丈夫ちゃう?ずっと在宅で働いてたからブランクもないに等しいし。

    モモ、すごいよね、あの先見の明。それにしても、自分自身を「灰色の男」に重ねるとは!斬新やな~

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