5日1日はサナギの学校の学院祭だった。演劇部の年に一度の大舞台。セリフはないけど、サナギも一瞬(大道具みたいな感じで)出るらしい。「絶対観てよ!」と言われていたので、母、妹、甥っ子と一緒に雨模様の中、朝からいそいそと観に行った。
いい席が取れ、途中で騒ぎ出した甥っ子を妹に退場させてもらい、じっくり見れた。が、何しろ演劇というものに関して今まで全然関心を払ってこなかった私には、それが上手だったのか下手だったのか、困ったことにまったく分からない。情けない話だけど、面白かったのかどうかさえ分からない。感想の述べようがなく、ほとほと困り果てた。
どうしても虫や動植物の方に関心がいき、(人間学専攻にもかかわらず!)人間模様というものに対する関心が薄く、小説も読めない人間なのだ。このほど長編小説を読めたことは本当に奇蹟に近い。それに対して、サナギは長編小説(ライトノベルだけど)を軽々読み通す。明らかに私とは趣味が違う。
音楽ならば、自分の趣味からはずれていても、何らかの感想を言える。でも、演劇に関しては全然ダメだということがよく分かった。誰か演劇に詳しい人に手ほどきしてもらわないと。
でも、ひとつだけ感動したのは、「肉声のもつ力」。人間のナマの声。これの持つインパクトは凄かった。もちろんマイクなど使わなくとも講堂の奥深くまで届く声。美しい発音は、言葉のひとつひとつを心にまで届かせる。まあ、これが分かっただけでも収穫かも。
来年、再来年はサナギたちの学年が主役。それまでに、ちょっとは演劇に対するセンスを養いたいものだ。
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