ずいぶん早く梅雨が明けてしまい、急ぎ足で夏がやってきた。日本はもうまるで亜熱帯。もはや温帯とは言えない国になってしまったのかもしれない。
留学のため、初めてインドに行ったときの暑さを思い出す。留学先に着いたばかりの真夏の日の午後、学校も店も全部閉まっていて、人っ子一人いない道を、開いている店を探して歩き回っていたのは馬鹿な外国人の私だけだった。真夏の午後はみんな家で昼寝をするということをまだ知らなかったのだ。その日、私は案の定、軽い熱中症になってしまった。
大阪の街を昼間歩いていると、あの時と同じか、それ以上の暑さを感じる。道が全部アスファルトな分、インドの村よりも大阪の街のほうが暑さが「攻撃的」な感じ。こうなると、日本でも亜熱帯用の本格的な暑さ対策が必要なのではないだろうか。
インドでは午睡のほか、色んな暑さ対策が講じられている。たとえば、すだれ。ベチバーという芳香のある萱(カヤ)の一種で分厚いすだれを編み、それを窓の外に吊るして定期的に水をかける。気化熱ですだれが冷え、そこを通ってくる風が涼しく、かぐわしい。あまりにひどい暑さのときは、人の身体にも水をかける。服の上から水をかけ、さらに扇風機にあたる。眠れない夜など、この方法を講じた上で、石の床の上に直接寝る。これで随分と涼しくなるのだ。
要するに、基本は「水をかける」という対策。これなら電気も要らないし、手軽にできる。日本人には「衣服を濡らす」という習慣は根付かないかもしれないけど、これも工夫次第かも?たとえば、ほんのり良い香りのする「衣服用フレッシュナー」みたいな感じで製品化して、これを霧吹きで衣服に吹き付けることにすれば、使うかも?インドの分厚いすだれも、何とかもう少し見栄えを良くすれば、日本で爆発的に売れるかもしれない。
などと、とらぬ狸の皮算用をしつつ、実際に自分が実践していることといえば、ベランダに打ち水をすることぐらい。もうちょっと色々工夫したいところ。衣服用フレッシュナーの試作品でも作ってみようかな~?
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