3月 20, 2011

近況いろいろ

仕事が一段落したら書こうと思っていたことがいくつか保留になったままだった。

自分用の記録もかねて、ささーっとおぼえがき。

かねてから一度見てみたかったアンドラーシュ・シフのバッハ演奏をテレビでようやく見られたこと。昔は「バッハの鍵盤曲はやっぱりチェンバロに限る」と思い込んでいたのが、シフのピアノ演奏を聞いてから、ピアノでのバッハに目覚めた。シフのピアノなら、バッハの演奏はピアノのほうがいい。そして、彼が実際に演奏するところを見て、やっぱり!と思ったことがふたつ。ひとつは、すべて暗譜で弾いていること。そして、ペダルを一切使わないこと。私がテレビで見たのは、フランス組曲・イタリア協奏曲などだったのだが、2月の来日公演の際の平均律クラビーア曲集第2巻の全曲演奏も、やはりすべて暗譜だったそうだ。シフの演奏については、また改めて書きたいと思う。

『インド通信』という小さな月刊誌に小文を寄稿したこと。この『インド通信』はすごい。ボランティアの女性数人だけで、もう何十年も発行し、全国の会員に送付し続けている小冊子で、インド・南アジアについてのありとあらゆる情報が詰まっている。約20年前、インド留学に際して一番お世話になった情報源がこれだった。このたび定期購読を再開しようと思い、その申し込みをしたとたん寄稿の依頼!この上なく光栄なことなので、忙しい時期だったけど喜んで引き受けた。恥ずかしいほど幼稚な文章だけど、なんとか仕上がった。でも、この地震で次回の発行は難しいんじゃないだろうか...

そして、待ちにまった「パウル・クレー展」!いま京都国立近代美術館に来ている。しかも、今回はクレーの絵の製作過程に注目した展覧会。かねてから、クレーの絵の作り方に興味があった。たとえば、「黄色い鳥のいる風景」。この絵はたぶん描いてから半分に切って左右逆に置き、その後にこれらの黄色い鳥を配置したのだろうと思っていた。ほかにも、製作過程をつい想像してしまうような、謎かけ的な絵がたくさんある。その答え合わせのようなことが、今回の展覧会でできるかもしれない。すごく楽しみ。

関東が大変なことになっているあいだ、元気な関西がせいぜい経済を回しつづけないといけないという意見もある。元気に動き回ろうと思う。義捐金の寄付もマメにする。小額だけど。

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