3月 17, 2011

どうしたら...

地震と津波が東北地方を襲ったのは、確定申告の仕事が一番の大詰めを迎えた頃だった。何とか仕事を片付けながらも、心は東北に飛びっぱなし。そして、仕事が一段落した今も、ずっとニュースにかじりつき。気が滅入るから見ないという人もいるけど、私は何が起きているのか知りたいからずっと見ている。報道されるのはほんの一部で、現地にはもっと別な現実があるのかもしれないとも思いつつ。

みんな義捐金やチャリティーイベントを始めている。ヨガのaccoちゃんはチャリティーヨガをやるし、ピサンキの飯野夏実さんはチャリティーショップ、在日韓国人のMさんも自分のお店で義捐金を集める。みんな売り上げを全て寄付するという。若い人たちの行動の早さはすごい。そして国籍も関係ない。

東北の人の実直さ、がまん強さ、力強さが今、フルに発揮されている。乏しい知識で申し訳ないが、宮沢賢治を生んだくに。マタギのくに。奇跡のリンゴを生んだくに。森のイスキアを生んだくに。何年かかっても、ぜったい乗り越えて行かれることと思う。大切なのは、今だけでなく、この先何年も何十年もずっと東北の人たちに心を寄せて、復興を見守っていくことだと思う。

物はいつか再建される。でも家族を一瞬にして失った心の傷は、薄まるのになん世代もかかるかもしれない。原爆もそうだ。だから、私たちはこの災害のことをのちの世代にもずっと語りついでいかないと。

とりあえず、今は自分に何ができるのか、じっと考えるしかない。

季節はゆっくりと確実に春に向かって動いている。東北地方にも必ず春が訪れると信じて、ずっと心を寄せ続けてようと思う。

2 件のコメント:

  1. 「心を寄せる」というお言葉が心に残りました。
    「同情」とは違う、「励まし」ほど無神経でもない、「そっと寄り添う」気持ちを、よく言い表された言葉と思います。

     外国からもメッセージが多く寄せられていますが、「私たちも日本の人々と共にあります」というフレーズが目に付きます。

     なんと心強い言葉でしょうか。
     その裏側には、「あなたが立ち直る力を持っていることを信じています」との想いが感じられます。

    (特定の信仰には関係なく、)そこには「祈り」があるのだと思います。

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  2. 公一さんもお仕事一段落でしょうか。お疲れ様です。そして、コメントありがとうございます。

    本当に、どうしたらいいか途方に暮れますが、とにかく時間がかかることだけは確かなので、これからも末永く気持ちを向けていようと思います。

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