朝起きて、タマジをベランダに出してやるべく窓を開け、ついでに東の空を見てみたら、まだ暗い空に燦然とかがやく星ひとつ。明らかに何か特別な星。光りかたが尋常じゃない。
きーんと冷えた空に決然とした光を放つその星は、金星だとわかった。ああそうか、いわゆる「明けの明星」か。そういえば理科で習ったような。
でも、理科で習った「明けの明星」と、この実物の金星はまったく別物。この圧倒的な存在感。これは冬の朝、早起きして寒い中でふるえながら見なければ実感できない金星の魅力だ。
クリスマスが近づいて、街は色とりどりのイルミネーションに包まれている。けど、この一粒の輝きには到底かなわない。
夕刻の空もまた格別だ。大阪からの帰りの電車、私にとっての特等席は南側の窓際の席。西の空を前方に見ながら、いつもの音楽(あいかわらずバッハ)を聴く。
昨日など、薄紅の空に糸のような上弦の三日月が浮かび、それを背景にして、いろいろな枯れ木の枝が黒いシルエットになって影絵のようにくっきりと、小さな枝まで黒く浮かび上がっていた。面白い枝の形が次から次へと流れていく。最高の劇場だ。
冬の空は、この上なくうつくしい。
三日月、見ましたよ~。
返信削除13日は、真昼に昇って真夜中に沈む、
所謂「上弦の月」だそうです。
あと、14日は、「双子座流星群」が観られるそうです。
ああ、いわゆる「上弦の月」というのは「半月」のことなのですね!弦が上のを全部「上弦」というのかと思っていました。じゃあ「上弦の三日月」って、かなりへんちくりんな言葉ですね!恥ずかしい...(笑)
返信削除公一さんのブログのおかげで、あれが金星だと分かりました。有難うございました。
流星群か。見れたらいいな。