去年も、ちょうどクリスマスの日に妹親子と一緒に京都の大原に行って来た。「わっぱ堂」という古民家の農家レストランで合同誕生日会。ネットで調べて何となく決めたレストランだったけど、ここがものすごく良かった。
わっぱ堂到着! |
座敷の横の板の間 |
大きな古民家。夫婦で経営していて、ここは住居兼店舗らしい。中に入ると空間いっぱいに何ともいえない懐かしい匂いが立ち込める。薪を燃やす匂いだろうか、炭火の匂いだろうか、とにかく体全体が安らぎに包まれるような煙系の薫り。もうこれだけで、「ああ、ここの食事は大丈夫だ」と直感した。
甥っ子用のオムライス これに味噌汁がついて800円! |
大きな座敷に大きな座敷机がいくつか置いてあり、石油ストーブがあちこちに配置されている。田舎の親戚の家でご飯を呼ばれるような、これまた懐かしい感じ。
妹、サナギ、私は大人用のランチコースを、3歳の甥っ子はオムライスを頼んだ。オムライスが来てびっくり。五穀米?を使ったリゾットが中に入ったオムライス(絶品!)だけではなく、それにグラタン、地鶏の塩焼き、ほうれん草のおひたし、自家製パン、ブロッコリーのディップ、これに味噌汁がついて、なんと800円!しかも野菜は全部、自分の畑でとれたものらしい。
これが大人用コースの前菜 |
昼間では穏やかに晴れていたのに、昼ごはんを食べている途中に急に雪が振り出した。さすがは大原。暖かい座敷の縁側で、美味しいものを食べながら眺める雪は最高だった。
外は雪景色 |
ああ、私もいつかこんなお店がやりたいなあ。自家製野菜を使ったインド料理屋というのはどうだろう?無農薬有機栽培で育った野菜を使うと、同じ料理でも断然味がちがう。この1年間でそれを確信した。やっぱり料理は素材なのだと思う。特に菜食が中心の南インド料理は、ぜったいに野菜そのものの味が命だと思う。今からいろいろ試作して練習しておこう。
大原というところには何故か昔から憧れている。いつか移住できたらいいな...
と、つぶやくと、決まってサナギの猛抗議を受ける。神戸をこよなく愛する彼女は、ぜったいに神戸を離れたくないらしい。万が一、自分が神戸を離れることになったとしても、帰るべき実家は神戸であってほしいそうだ。たしかに神戸は住みやすい。何より気候がいい。夏は涼しく、冬暖かい。山も海もある。
それでも、外国人が多く移住し、左京区であるにもかかわらず大半は山と農村で、朝市なども開かれ、「農」を中心に教育や村おこしに取り組んでいる大原には、神戸のまちとは何か別な快適さ、先進性があるように感じられてならない。
ま、運や縁も必要だし、なるようにしかならないだろうけど。
いいですね。
返信削除白蝶さんの農家レストランの開業を楽しみにしてます。
大原と言えば「猫のしっぽカエルの手」が思い浮かびます。
http://www.nhk.or.jp/venetia/
冬ならではの落ち着いた雰囲気が堪りませんね。
出掛けたくなりました。
そうそう、そのベニシアさんの影響も大きいかもしれません。
返信削除彼女のバーブの本はいつも傍に置いて愛読しています。
実は彼女、私の京都時代の友達の友達なんですよ!
京都に住んでいたとき、ベニシアさんの旦那さんの経営する
「Didi」というインド料理店によく行きました。
そのお店には、いつも大原の草花が生けてあって、その頃から
なんとなく大原に憧れていました。
地元の人たちと小中学校の子供たちが協力して、
オオムラサキの飼育に取り組んでいるのも魅力的です。
今年の夏の放蝶会にはぜったい参加したいと思っています!
http://www5b.biglobe.ne.jp/~m-fujino/oomurasakitop.html
実際には辛いことの方が多いんでしょうが、雪の降る地方の冬の暮らし、
一生に一度は体験してみたいものです。
今日は東日本の太平洋側では雪で大変だったようですね。そちらはどうだったのですか。こちらは本日は曇り空で降ることもなく、根雪はすっかり融けてしまっています。なんだか、変な感じです。
削除南北逆転だったんですね。たしかに変。
削除こちらはいつも通り雨がしとしと降り、その後快晴でした。
狭いのに本当に多様ですね、日本の天気は。