土曜日の午前中。家でタマジとふたり、寝巻きのままのんびりできるこの時間は私の至福のとき。
サナギの中学は私立なので土曜日も授業がある。先週のこと、今日みたいに寝巻きのまんまでタマジと一緒にほげーっとしていると、学校帰りにサナギが公衆電話から電話してきて、「今から〇〇ちゃんと一緒に家に帰っていい?」と言ってきた。前にサナギが遊びに行かせてもらってるし、ダメとは言えないので、「いいで」と言うしかなかったが、その〇〇ちゃんの家は超お金持ちで、豪邸に住んでいる。広い庭にはバラが咲き乱れ、家の中も超豪華。うちの家とのあまりのギャップに、サナギも「あの子は絶対うちには呼ばれへん」と言っていたのに、いきなり呼ぶだと~!?
で、それから鬼の形相で片付け、その合間に必死で着替え。時間の余裕がなかったため、もうほとんどコントみたいなドタバタ劇。そして、そのお嬢様がやってきた。何とか粗相なく昼食を召し上がっていただき、さてお帰りになる段になって、お送りする車がないことに気づく。(いや、べつに忘れていたわけではないのだが。)サナギ達が大挙して彼女の家に行ったときはお父さんとお母さんで2台の車を出動させて、みんな家まで車で送り届けてもらったんだけど。うちには車がない。私は免許さえ持ってない。
で、お嬢様に、「ごめんねー、うち車ないから送っていかれへんねん。ほら、バス停がすぐ目の前やから、車いらんのよね。」 すると、お嬢様は、「あ、ぜんぜん大丈夫ですよ!すごく環境に優しい生活ですね!」と爽やかな笑顔。おお、さすがお嬢様、言うことが違う。「〇〇ちゃんの家は、バス停でいうとどこが近いの?」と私が聞くと、「バスで出かけたことがないから分からないけど、たぶん△△かな?」 ...なんと、バスで出かけたことがないとは!そして、庶民の足「山陽バス」に乗り、めずらしいからか、嬉々としてお帰りになった。
家をもたず、車もなく、父親もいないという子は、おそらくサナギの通う学校には極めて珍しいパターンだと思う。この先も、それらを持つことはないと思う。私はそれでいいけど、サナギはどう思っているんだろう。彼女が今の環境で、それをコンプレックスに感じなければいいが...
とか書きつつ、こうやってだらだらしていると、また今日も電話がかかってきたりして!
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話は変わって、また原発のこと(ひつこい)。無常感うんぬんの箇所はよく分からないけど、原発のことに関しては素晴らしいスピーチだと思う。恥ずかしながら、この人の作品は何ひとつ読んだことないけど。いつか何か読んでみようかなと思わせるスピーチ。
村上春樹、カタルーニャ国際賞2011 受賞スピーチ(全文)
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