先日の朝、いつものように出勤前の顔の塗装を施すべく、駅のトイレに寄った。すぐに空気がいつもと違うことに気がついた。何ともいえず爽やかな香り。空気が清められた感じ。そして、すぐにその理由が分かった。洗面台の隅っこに、小さな植木鉢が置いてあり、そこに私の大好きなスイカズラがひと蔓、丁寧に植えてあったのだ。この何年かで、どんどん好きになってきたこの花。まさかこんな場所で出会えるとは!
私はこれを置いてくれた、誰か分からない素敵な人に、言いようのない親しみを感じた。心から感謝もした。一体だれなんだろう?おそらくは、ここのトイレを掃除する清掃員のおばちゃんか、あるいは、ここを日常のトイレとして使っている駅の売店のおばちゃん、あるいは、駅にひとりだけいる女性職員かもしれない。何にしても、素晴らしい思いつきだ。人知れず、さりげなく、このようなことができる人は、本当の意味で高貴な人だと思う。
切ってきて花瓶に差すのではなく、鉢植えにしてあげているところが、またいい。
※スイカズラ(得も言われぬ強い芳香を放つ蔓性の花。実もかわいい)
http://yuiits.web.infoseek.co.jp/kigonatu/c2/suikazura.html
0 件のコメント:
コメントを投稿