中さんからのメールで知った。
毎日新聞に「毎日かあさん」という漫画を連載中の西原理恵子さんの元ダンナさん。中さんにすすめられて、『毎日かあさん』や『アジアパー伝』など読むうちに、なんとなく親近感を抱き、一時集中的に読んだ。今、なぜか青虫が『毎日かあさん』を夢中で読んでいる。「鴨ちゃん」のことも随所に出てくる。厄介なお父さんとして。アル中で、躁鬱病持ちで、はっきりいって無職で、不安定な人だが、考え方はいたってまとも。いや、まともすぎるのがいけないのかもしれない。端正な顔立ちをした繊細そうな人だ。西原さんと一度離婚したけど、最近また復縁(結婚届は出さずに)して、これからまた親子4人で生きていこうとしたその矢先、腎臓ガンで死んでしまった。つい先日のことらしい。西原さんは3ヶ月ほど仕事を休むのだそうだ。
西原さんのことも、鴨ちゃんのことも、作品を読んだだけだし、そんなによく知らないけど、身近に感じていた。西原さんは強い人だ。いかにも土佐の女という感じがする。中島らもの奥さんもそうだ。私の母も、見た目は弱いがおそらく芯は強い。結局、ああいう男たちに最後までつき合って、ちゃんと自分の手で彼らをあの世へ送り出したのだ。ものすごく強い女たちである。私はといえば、その役割を彼の妹さんに任せ、途中で逃げ出してしまった。アメリカに住む妹さん、これまた美しくて強い人だ。
でも、そう思うと同時に、反対の気持ちも湧いてくる。その強さとは、もしかしたらある種の「弱さ」と裏腹なのかもしれない、と。そういう女たちは、強く生きるために、ああいう自滅型の男を必要としてしまうのではないか。そこに働く引力は複雑すぎて分からないけど、とにかく「あんな男と一緒にならなければ、もっと幸せな暮らしができただろうに」とか、そういうことは絶対にない気がする。なにか必然性があってくっついている2人なのだ。自分の本領?を発揮するために、相手を必要とする関係だったのだろうと思う。 男と女の関係は本当に不可解だ...
とにかく、鴨ちゃん、42年は長かったね。どうかあの世では安らかに...
0 件のコメント:
コメントを投稿