2月 16, 2013

冬の楽しみ その2

裸木の写真、気がつけば沢山撮っている。並べてみると、ほんとに色んな形があって面白い。でも、全部に共通して言えるのは、何となく血管みたいという点。栄養を末端にまで運ぶという働きは同じなのだから、似ていても不思議じゃない。

どの木も、じーっと見ていると何か人格(木格?)が備わっていそうで、ずっと傍にいると何か物語を語り始めそうな雰囲気を持っている。というか、枝の形それ自体が物語なのかも。


百日紅(さるすべり)


何だろう?


枝の先についたタネ?が花のように見える


これはコブシ。
つぼみが毛で覆われていて猫柳みたい。


これもサルスベリ。
真夏のときと全く雰囲気がちがう。


赤松。枝のくねくねが好き。


大動脈と毛細血管。


水墨画みたい。

私が最近いちばん気に入っているのは、サルスベリ。

真夏に情熱的な花を咲かせ、紅色に燃え上がったあと、潔く花びらを散らし、その金平糖のような散り花で歩道を飾る。秋は秋で落ち着いた赤や黄色の素晴らしい紅葉を身にまとい、冬になると可愛らしい実を沢山つけた見事な枝ぶりを見せてくれる。その冬のすがたは、まるで年を重ねてなお美しい貴婦人のように上品だ。

こんなに素敵な木なのに、サルスベリとは何とも情緒のない名前!漢字(「百日紅」)で書くとまだマシだけど。

2月 13, 2013

冬の楽しみ

冬になると、いつも上をみながら歩く。
 そして枯れ木の枝ぶりを鑑賞する。
 木の枝が空に描く線に毎年のように見とれてしまうのだ。
 あ~こんな線を描けるようになりたいな!


名前不明


名前不明


ポプラ


ズームにしてみたら、ツグミがいた

2月 11, 2013

レモンライス

最近はまっているものに「レモンライス」がある。南インドでよく食べられる焼き飯のようなもの。スパイシーで、塩味、甘み、酸味のすべてが入った爽やかな味の炒めご飯。これだけ食べてもいいし、何かスープカレーと一緒に食べてもおいしい。

材料は、ごはん、玉ねぎ、にんにく、生姜、香辛料(クミン、粒マスタード、ターメリック、鷹のツメ)、ピーナッツ、塩、そして仕上げにレモン汁とコリアンダーの葉。以上は我が家風。本物はこれに、「カレーリーフ」という柑橘系の葉、そして「ウラルダール」という小さな豆が加わる。でも、それら二つは手に入りにくいので割愛。


我が家流のレモンライス

実は少し前に、自家製野菜でインド料理店をやったらどうだろう、と妄想したきっかけは、このレモンライスにある。

というのも、これをうちで最初に作ったとき、レモンも、生姜も、玉ねぎも、無農薬有機野菜で作った。その美味しかったこと!そして次に作ったときは、レモンと生姜は普通のスーパーで売っているものを使った。するとぜんぜん味が違った。最初のときほど美味しくない。作り方はまったく同じなのに、こんなに味が違うのかとびっくりしたのだった。

で、それを念頭にインドレストランで食事をしたとき、出てきたオクラのドライカレーにしても、ブロッコリーのカレーにしても、味付けは上手なのに、素材の味がお粗末すぎることに気がついた。味がないどころか、不要な味(農薬っぽい変な匂い)がする。野菜そのものを変えれば、もっともっと上等なカレーになるのに!

インド料理といえども、結局は素材のよさが味を左右する。それなら、本来の野菜の味がする有機野菜を使ったら、きっと本当のインド料理の味が再現できるはず。

これから日本も亜熱帯になっていく。今まで日本では育たなかったような南国の野菜も、育つようになるかもしれない。そして、日本人の体も、インド料理をもっと欲するようになるかもしれない。やっぱりやるしかないかな!

などと、ときどき発作のように妄想する。