10月 15, 2011

畑の仲間たち

ようやく雑草を剥がし終わった。となりの荒地から笹が伸びてきているので大変だった。ちょっぴり開拓民の気分。

雑草を取る前。ここなら使っていいと言われたけど...ひどい状態。

雑草を取った後。けっこう広い!
前の人が植えたと思われるサツマイモが出てきた!

草をめくると、その下は虫の楽園。立派なコオロギが飛び出す飛び出す。なんでも中国には「コオロギ相撲」というのがあって、強いコオロギが高値で売れるらしい。中国に売り飛ばしたら大金持ちになれるだろうなあ。

コオロギを食べるカマキリ

畑の横を走る高速道路の騒音がうっとおしいけど、それ以外は何の物音もしないため、畑に居ると色んなかすかな音に気づく。

この前、何かカリカリと小さな音が聞こえたので、探してみるとカマキリが食事をしていた。食べているのはコオロギ。私が写真を撮ると、コオロギを取られると思ったのか、食べかけのコオロギを大事そうに抱えて、逃げてしまった。「要らんわ、そんなもん。」と、独り言。

畑にいると、よく独りごとを言うのが自分でも可笑しい。

松虫

マツムシに遭遇。声はよく聞いていたけど、姿を見たのは初めて。昼間はコオロギばかり鳴いていて、夕方暗くなり始めるとマツムシも鳴き始める。いつも、マツムシが鳴き始めると作業を終えることにしている。歌にあるように「チンチロリン」と鳴くのだけど、実際は歌の歌詞よりもっと早口で鳴く。「チチロリンッ!」って感じ。

るり色のハムシ
信じられないほど綺麗な色

雑草を豪快に剥がしていると、ときどき草陰から青い綺麗な虫が出てくる。るり色のメタリックカラーの甲虫。とても小さい。信じられないほど美しい虫で、すっかりファンになってしまった。ネットで調べたら、ハムシの仲間だった。ハムシには綺麗な色のものが多い。出会うのが楽しみ。

ツマグロヒョウモンのオス
サツマイモの葉によく来ている

蝶は私の専門分野。ルリシジミ、ウラギンシジミ、そしてこのツマグロヒョウモンがいつも畑に常住している。作物に卵さえ産まなければ、目の保養のために、いくら居てくれてもいい。

先日は畑の持ち主の「ツンデレじいさん」(※私がサナギに「ツンデレ」ってどういう意味?と聞くと、「あの畑のじいさんみたいな人のこと」と教えてくれたので、以来こう呼ぶようにしている)とめずらしく畑で遭遇した。じいさんの仕事ぶりを横目で見てみると、もう見事のひとこと。動きに全く無駄がない。それに、土や道具、作物などを愛しむように扱う。引いた雑草を捨てるときでさえ、その捨て方にこだわりがある様子。そこに一種の美を感じてしまった。貴重なものを見せてもらった。

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