雑草を取る前。ここなら使っていいと言われたけど...ひどい状態。 |
雑草を取った後。けっこう広い! 前の人が植えたと思われるサツマイモが出てきた! |
草をめくると、その下は虫の楽園。立派なコオロギが飛び出す飛び出す。なんでも中国には「コオロギ相撲」というのがあって、強いコオロギが高値で売れるらしい。中国に売り飛ばしたら大金持ちになれるだろうなあ。
コオロギを食べるカマキリ |
畑の横を走る高速道路の騒音がうっとおしいけど、それ以外は何の物音もしないため、畑に居ると色んなかすかな音に気づく。
この前、何かカリカリと小さな音が聞こえたので、探してみるとカマキリが食事をしていた。食べているのはコオロギ。私が写真を撮ると、コオロギを取られると思ったのか、食べかけのコオロギを大事そうに抱えて、逃げてしまった。「要らんわ、そんなもん。」と、独り言。
畑にいると、よく独りごとを言うのが自分でも可笑しい。
松虫 |
マツムシに遭遇。声はよく聞いていたけど、姿を見たのは初めて。昼間はコオロギばかり鳴いていて、夕方暗くなり始めるとマツムシも鳴き始める。いつも、マツムシが鳴き始めると作業を終えることにしている。歌にあるように「チンチロリン」と鳴くのだけど、実際は歌の歌詞よりもっと早口で鳴く。「チチロリンッ!」って感じ。
るり色のハムシ 信じられないほど綺麗な色 |
雑草を豪快に剥がしていると、ときどき草陰から青い綺麗な虫が出てくる。るり色のメタリックカラーの甲虫。とても小さい。信じられないほど美しい虫で、すっかりファンになってしまった。ネットで調べたら、ハムシの仲間だった。ハムシには綺麗な色のものが多い。出会うのが楽しみ。
ツマグロヒョウモンのオス サツマイモの葉によく来ている |
蝶は私の専門分野。ルリシジミ、ウラギンシジミ、そしてこのツマグロヒョウモンがいつも畑に常住している。作物に卵さえ産まなければ、目の保養のために、いくら居てくれてもいい。
先日は畑の持ち主の「ツンデレじいさん」(※私がサナギに「ツンデレ」ってどういう意味?と聞くと、「あの畑のじいさんみたいな人のこと」と教えてくれたので、以来こう呼ぶようにしている)とめずらしく畑で遭遇した。じいさんの仕事ぶりを横目で見てみると、もう見事のひとこと。動きに全く無駄がない。それに、土や道具、作物などを愛しむように扱う。引いた雑草を捨てるときでさえ、その捨て方にこだわりがある様子。そこに一種の美を感じてしまった。貴重なものを見せてもらった。
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