11月 28, 2010

ボタニカル・ジュエリーに挑戦

前から気になっていたアクセサリーの作者が、ピサンキ作家・陶芸家のなっちさんのおかげで「マイケル・ミショー」という人だと分かった。さらに、彼の作るアクセサリーが「ボタニカル・ジュエリー」(植物をモチーフにしたアクセサリー)と呼ばれていることも分かった。

それで、なぜ私が彼の作品に惹かれたのか納得。私がなっちさんのピサンキに惹かれる理由もその辺にあると思う。昔から唐草模様など、植物をモチーフにした図柄が大好きだった。

とはいえ、マイケル・ミショーの作品は、ちょっとお値段的に手が届かない。そこで、また例のごとく「似非物(えせもの)」を自分で作ってしまうことにした。

お手本とするのは、このブログのタイトル背景にも使っている例の「野葡萄」。

野葡萄(本物)

さっそく材料を買い集めてきた。「貴和製作所」というビーズ専門店は強い味方。梅田のヨドバシの中にある。(最近、京都にできたヨドバシの中にも入っているらしい)

とにかく、何でも揃っている。ビーズはもちろん、金具、テグス、チェーンなど、ビーズ作品制作にかかわる全てのものが揃っているのだ。加えて、店員さん達がめちゃくちゃビーズに詳しい。質問すると、びっくりするほど的を射たアドバイスを瞬時にくれる。プロ意識満々の店員さんたちが常駐しているお店というのは信頼できる。
 
チェコパール&金具(全部で2千円弱)
 
ビーズには色々あるみたいだけど、よく聞くのはオーストリアの「スワロフスキー」。

でも、これはキラキラしすぎて、私好みじゃない。私が好きなのはチェコのビーズ。ちょっと渋めで、落ち着いた感じがする。

金具はすべて、私の好きな「金古美」(金色をいぶしたようなアンティーク調の色調)。

チェコパール

野葡萄の実に似たビーズを色々探した結果、天然石もいいけど重いし、透明ビーズは野葡萄とは全然違うし、淡水パールは青系が乏しいし、ということで、チェコのパールビーズ(真珠っぽい加工をほどこしたビーズ)にした。  


野葡萄(似非物) 第1号

で、出来上がった野葡萄ネックレス&イヤリング。なかなか本物の野葡萄の雰囲気は出せないし、マイケル・ミショーには程遠いけど、これはこれで、けっこう自分では気に入っている。

まだまだ材料は余っているので、また第2弾を作るかも。作っているときが一番楽しい。

11月 24, 2010

秋の日

京都へ行ってきた。目的はふたつ。ひとつは紅葉狩り、もうひとつはサナギの父親の命日のお参り。紅葉狩りは京都府立植物園へ、命日のお参りは下賀茂神社に行ってきた。(ヒンズー教徒にはお墓がないので、お参りはどこでもいい。)


植物園の中の木のトンネル

京都の植物園は広々していて大好き。こんな紅葉の季節でも、人で混雑するということはめったにない。特に子連れだと、広い園内で自由に野放しにできるので有り難い。

分厚いモミジのじゅうたん

紅葉は最高だった。燃え上がるようなモミジ。分厚いモミジの絨毯が出来ていて、贅沢にそれを踏んで歩いた。

モミジの輝きを背にした木の幹の影絵

あいにくの曇り空だったけど、モミジのある池の周りは、モミジ自身の輝きで明るかった。

植物園の中のモミジの池

植物園のモミジは本当にすごい。人でごった返す嵐山や鞍馬、南禅寺や清水寺よりも、静かに見られる植物園の方が、紅葉狩りには絶対いい。おすすめです、京都府立植物園。

何の実だろう?深紅の珊瑚のような木の実

他の植物もたくさんあった。秋の薔薇も、もう終わりかけだけど、たくさん咲いていて、香りを堪能した。サナギはなんと、花びらをむしゃむしゃ食べていた!(美味しいらしい)

下賀茂神社の糺の森

その後、下賀茂神社へ。世界文化遺産に登録されているという「糺の森(ただすのもり)」の中を抜けていく。大きな木がずらっと並んで、威厳がある。人間がそこを通していただくという感じ。

高野川で出会ったヒョウモン蝶

お参りをすませ、高野川沿いを歩いて妹の家まで帰る途中、甥っ子と私は綺麗な蝶を見つけた。タテハ科のヒョウモンという蝶々。かつて蝶の採集をしていたときなら、もっと詳しく種類が分かったのだけど、もう忘れてしまった。

自転車を落ち葉で埋めて遊ぶ子供たち

甥っ子を遊ばせようと、妹の家の近くの公園に連れて行くと、5歳ぐらいのお兄ちゃん(甥っ子から見て)が、枯葉で自分の自転車を埋めていた。もう完全に埋まっている。面白い!甥っ子も感銘を受けて、それに加わる(一番手前、後姿のが甥っ子。)手伝ってるんだか、邪魔してるんだか...

なかなかいい秋の一日でした。

名所の紅葉もいいけど、イチョウや百日紅(さるすべり)、桜やハナミズキなど、家の近所や、町の街路樹の紅葉もなかなかいい。

11月 22, 2010

うどんに癒される

職場からの帰り道、天神橋商店街の大阪天満宮近くにあるセルフの讃岐うどん屋さんに立ち寄ることがある。「めん家だるま堂」というそのお店、かけうどん(小)が、なんと105円。コーヒーより安い。寒い日など、身体を温めるために、つい寄ってしまう。

先日もそうやってふらっと寄ってしまった。いつものように「かけうどんの小」とオーダーする。レジのおばちゃんは、それでも丁寧に「かけの小ね、ありがとうございます」と105円を受け取る。ヒマな時間帯だから余計に優しいのかもしれない、「今日は寒いからお出汁いっぱい入れとくね」と、つゆをたっぷり注いでくれた。何という嬉しい計らい!!そう、私はこの出汁のためにここに立ち寄るのだ。ここのおつゆは本当に美味しい。

うれし涙が出そうになりながら、うどんをすすっていると、さっきのおばちゃんがわざわざお茶を持ってきてくれた。セルフの店なのに。私、よっぽど哀れに見えたのかな??

たっぷり入ったうどん出汁を飲み干し、外に出たら、もう心も身体もほかほか。おばちゃん、ありがとう!どんなに仕事で疲れても、ここに来れば癒されるという場所のひとつ。これから寒くなるにつれ、ますますここに立ち寄る回数が増える。

このお店では、出汁をとったあとの削り節と昆布を佃煮にして、カウンターに「ご自由にお取り下さい」と置いてくれている。そういう心遣いも嬉しい。

おすすめです。だるま堂。

ベランダから見た朝6時頃の空

11月 21, 2010

アップルクランブル

 あれから何度か作って、不要だと思われるプロセスを削り、だんだんと自分用(つまり、ずぼら用)にアレンジされてきた。もう何も見ずに、目分量で手早く作れる。あまりに簡単なので、朝ごはんに作ることもある。そして、すごく美味しい!

紅玉りんご

まず、紅玉りんご(なければジョナゴールドでも可)を適当に薄く刻む。まな板を使うのは面倒なので、手の上ですべて切ってしまう。

なるべく手間を省くのは、「また作ろう」と思うためのコツだと思う(笑)。

レシピによれば、先にリンゴの甘煮を作っておいて、それを使って作るというのもあるようだが、生から焼いても十分同じ効果が得られることが判明したので、あっさり却下(笑)。

刻んだリンゴ
これで紅玉りんご2個分。急ぐ時は1個にしておき、クランブルも減らす。

ベニシアさんによれば、ここでレモン汁と砂糖を少し振りかけておくようだが、やってみた結果、これもさほど目に見えた効果があるように思えなかったので、もう省略(笑)。

クランブルの材料

オーブンを190度に温めるスイッチを押しておいてから、クランブル(砕いたビスケットみたいなもの?)を作る。

材料は小麦粉、バター、砂糖をほぼ同量ずつ(重量で)と、シナモンパウダーをお好みで(うちは大さじ1ぐらい)。 

小麦粉・砂糖・バター・シナモン

うちは基本的に白砂糖と食塩は使わないので、家には粗糖と粗塩しか置いてない。今日の砂糖は「てんさい糖」。それで少し茶色い。

バターは冷蔵庫から出してすぐの硬いものでOK。これがこの料理の好きなところ。

これらを全部ボールに入れて、パターを指の力と熱で押しつぶしながら粉と混ぜ、ポロポロのそぼろ状にしていく。

刻んだリンゴにクランブルを振りかける
できたクランブルを刻んだリンゴの上にパラパラと振りかける。このとき、押し付けないように注意。

そして、190度に温めておいたオーブンで、40分ぐらい焼く。量が少なければ30分でも大丈夫。

オーブンがないときは、オーブントースターの「弱」でも焼ける。

焼き上がり!
こんがりキツネ色に色づいて、いい香りがしてきたら焼き上がり。焼いている間、アップルパイのような匂いが部屋中に満ち満ちて幸せ気分になる。

今日は比較的時間があったので、焼いている間にカスタードソースを作った。やはりブラウンシュガーを使ったので、色は悪し。

今日はカスタードソースと一緒に
ちょっと見た目はぐちゃぐちゃだし、食器も思いきり和風だけど、味は上々!サナギとその友達がふたりともおかわりをして、外出中のばーちゃんの分をわずかに残して完食。温かいおやつというのも、なかなかいいもんだ。

洗濯かごでくつろぐタマジ
おやつでお腹がふくれたのて、タマジと遊ぼうと思いベランダに出てみると、なんとこんなところに!

かわいすぎる...

11月 14, 2010

悩み

「すごいで、こうやって目ひんむいて、目を思いきりぐりぐり動かしたら、眼球の全貌が見えるねんで!」

これ、朝、家を出る身支度の真っ最中、出発ぎりぎり5分前で、まだ着替えも終わってないような時に、鏡の前でサナギが発する、いつもの呑気信号。いらいらモード全開の私。一緒に家を出るので、ふたり同時に洗面所を使うのだ。

私が必死で短いまつ毛をビューラーで巻こうと奮闘していると、またまた呑気モードで、「それ、世界でいちばん無駄な作業やな。ハゲのシャンプーとええ勝負やで。」と、また私の苛気を刺激する。

家を出る1分前になって、「この髪の毛どうにかして~」と、直径50センチぐらいのアフロ頭を突き出してくる。メドゥーサみたいな頭。何本も黒い蛇がうねっている。どうにもならない。そして、もう家の前のバス停には乗るべきバスが止まって待っている。「アホ!もうそんな時間ないわ!今まで何しとったんよ!!」と絶叫する私。ゴムとヘアピン6~7本をわしづかみにして、ふたりでバスに飛び乗る。バスの中でサナギのアフロを縛り、ヘアピンをとめまくる。その後、手探りで自分の髪も縛る。

ああ、身支度が完全に公共の場にはみ出してしまっている。これではいか~ん!

でも、今の悩みはこれではない。

オタク道まっしぐらのサナギが、ツタヤの宅配レンタル(DVD)を使わせてくれと言い出したのだ。店頭で借りようにも、適当な店舗が近くになく、足をのばして行ってみても、借りられていて店舗にないらしい。また、借りれたとしても、返しに行くのがひと苦労なのだ。

その道に入ってしまったのか...と嘆いてもしかたがない。絶対にあきらめない性質は、私ゆずりなので、よく分かる。で、オンラインレンタルに目をつけたらしい。

でも問題は、そういうサービスはクレジットカード支払いのみ、という点。私はクレジットカードは一切何も持っていない。現金決済を基本にしている。というと格好いいけど、実際のところは、お金の管理能力がないから。手元にお金があれば使う、なければ使わないという単純なことはできるが、クレジットでお金の出入りを管理することは、きっと出来ない。だからカードは作らない。

でも、サナギの世界が広がるにつれて、それがネックになってサナギの行動が制限されることが多くなってきた。アマゾンのマーケットプレイスも使えない。音楽のダウンロードもできない。未成年だから当然なのだが。でも、他の子たちは、親のクレジットカードで、そういうサービスを使わせてもらっているらしい。それも変な話だけど。

私自身は何ら不便を感じないこの現金主義、こんなことで崩したくはない。でも、サナギからの執拗な要求に抗うのが、だんだんしんどくなってきた。どうしよう...何とか解決法を見つけなければ。

幼さを抱えたまま、無防備にネット世界に入り込む。サナギの行動と要求のアンバランスさが目立ってきた今日この頃。これからが本当に大変な時期なのかも。

11月 13, 2010

秋から冬へ

今年の野ぶどう
瑠璃(トルコ石・ラピスラズリ)、翡翠(ヒスイ)、紫水晶(アメジスト)、紅玉(ルビー)...私の好きな宝石たち。といっても本物の宝石ではない。野葡萄だ。

このブログのタイトルの背景に使っている写真がそれ。ほんとうに、宝石のように美しい。

でも、この美しい色と形、虫の助けを借りなければ現れない。野葡萄の実に、虫が卵を産みつけて初めてこんな宝石ができあがる。

今年も近所に野葡萄を見に行ったけど、開発されて新築の家が立ち並び、虫が減ったせいか、野葡萄の色合いが何となくさびしくなった。虫と植物の共同作業で生まれる、この何ともいえない色合いが年々減ってきているように感じる。野葡萄そのものが、そもそも減ってきている。いわゆる「雑草」なので、存在価値が与えられないのだ。
梔子(クチナシ)の実


いろんな木々が実をつけている。クチナシ、ヤマボウシ、ハナミズキ、南天...小さな実ばかりではない。柿や、さまざまの柑橘類。カリン。

秋から冬にかけての野辺は、いろんな色のまるい実でにぎやか。

クチナシは香りよく、姿よく、実は黄色の染料になり...と優れものの庭木。もしうちに庭があったら植えるだろう。花の盛りが、ちょうど梅雨どきなのもいい。


サナギの膝でくんにゃり
 

常にサナギのひざの上
タマジはひたすらサナギのひざを狙っている。サナギが一番好きみたい。あんまり動かないからだろう。


近況をすこし。前に刑務所の仕事を紹介してくれた翻訳会社から、急にウルドゥー語の翻訳の仕事が入ったりして、バタバタしていた。いちいち辞書を引きながらなので大変。だけどやっぱり外国語は楽しい。

そんなこんなで、干し柿づくりもけっきょく母にやってもらったし、リニア新幹線問題の勉強もあんまり進まず。

ま、そんなもんやわね。

でも、このリニア新幹線問題。ちらちらとネットで読むだけだが、資金的に大丈夫か、将来ちゃんと採算がとれるのかと、もっぱら資金面からばかり議論されているのが気になる。環境面からの懸念の表明は、全国自然保護連合・リニア市民ネットの代表、川村晃生(慶応大の先生)などがわずかに頑張っている程度。何とかならんかな...

11月 03, 2010

干し柿つくるぞ!

月曜日の祝日が多くなった今日この頃、水曜日の祝日というのは本当に心身が休まって有り難い。しかも、なんという良い天気!タマジも悠々伸々。


今日は職場の同僚にいただいた柿を吊るす予定。すごく立派な渋柿。きっと上等の干し柿ができるぞ~!こういう作業は大好き。干し柿は食べないけど。(きっと子供と年寄りが食べてくれる。)

整列した渋柿

11月 02, 2010

冬支度

急に寒くなって、にわかに冬支度。

冬支度というのは、自分を大事にすべく、いそいそと準備することを意味する。ひきこもる口実にもなる。だからかな、何となく優しい感じがする。基本的にひきこもり体質なのかもしれない。

涼しくする方法には限界があるが、暖かくする道具はいくらでもある。暖かい服を着て、ひざ掛けをかけ、ふわふわのスリッパをはく。温まる汁物やスープを作り、温めたお酒を飲む。

冬はタマジが膝に乗ってくる。そのタマジの毛も冬支度。やわらかな下毛が生えてきて、全体的にほっこりしてくる。タマジのひざ掛けは、どんな高級なひざ掛けよりも温かい。

もうすぐコタツも出すつもり。なんか冬は心が躍る。