9月 23, 2010

不思議な体験

先日、中学校の同窓会があった。その少し前には高校のプチ同窓会もあった。(そろそろ、そういうお年頃なのかな...)

懐かしい面々との二十何年ぶりの再会。特に中学は小規模な学校だったので、同学年のほとんど全員の子の顔を知っていただけに、久々の再会は感動的だった。

ここで、生まれて初めての不思議な体験をした。もう体験済みの人にとっては当たり前のことかもしれないけど、私にとっては初体験だったので、ものすごく嬉しかった。

どんな体験かというと、卒業以来はじめて会うような人との再会で起こったこと。最初見たとき、誰かわからない。いや、正確にいうと、うすうす気づいてはいるんだけど、名前もあだ名も出てこない。全くの他人ではないということだけは分かっている。

次に、その人の名前を思い出す。あだ名も思い出す。すると不思議にも、じわーっと記憶が戻ってきて、その子の中学校当時の顔を思い出す。そこまでくると、もうその人の現在の顔の向こうに、当時の顔が透けて見えるようになってくる。

そして、同窓会が終わる頃には、みんなすっかり中学生の顔に戻っている!体格の変化や、シミ、皺の類いなどを、視覚が勝手に無視してくれるのだ。そして、どの顔も、見慣れていた当時の顔に見えてきたから不思議。

ある種の錯覚かもしれない。でも、本当にみんなの顔が中学のときの顔に見えたのだ。全くの他人が見れば、今現在の彼らの顔しか見えないはず。

ああ、これが同窓生というものなのだと思った。特に中学校の同窓会は感動的だと思う。なぜなら、中学生ぐらいがいちばん多感で、不安定で、それだけに各人の「原型」のようなものを必死で作り上げる時期だからだ。その時期に学校で毎日一緒に過ごしたということは、お互いの中の「個性の萌芽」のようなものを目撃したということなのではないだろうか。

その後どんな人生を送ってきたにせよ、今の姿の中に中学生のその人が確かに居る。そして、それは同窓生にしか見えないものなのだ。

楽しく、有り難い体験だった。

2 件のコメント:

  1. にゃぴ9月 25, 2010

    あっというまに中学時代に戻っちゃうよね。

    KちゃんやDちゃんのお陰で

    私もすっかりタイムスリップ中。

    変な感じです。

    はあ~。

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  2. なんか恋愛モードに入ってない?(笑)

    心がちょっと若返った感じ?

    いいことや。うんうん。

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