1月 04, 2010

モモ

『モモ』を読み終わった。素晴らしかった。こじんまりとまとまった、宝石のような物語だと思う。途中なんども泣きそうになるのをこらえながら、一気に読んでしまった。さなぎはまだ最初の方しか読んでない。

私の悪い癖は、読んだものに含まれる風刺や教訓を、すぐに自分の暮らしに反映させようとすることだ。たとえば、1ヶ月以上ほったらかしにしていた亀ちゃんに急に優しくしてみたり(物語中、亀が重要な果たすのだ。笑)、急に色々と反省してみたり。

特に、仕事が冬休みに入ってから、みっちりさなぎの受験勉強に付き合って、というか焚きつけ役になって、毎日勉強を促しすぎていることを反省した。さなぎが12月いっぱいで塾を辞めてしまったこともあって、私が協力してあげなければと、妙に張り切っていたのもある。何もかも棚上げにして、ひたすら受験勉強に付き合った。 ところが、そもそもそれが何のためなのか、急に分からなくなってしまったのである。

そして、さなぎにもこう言ってみた。「今のこの時期に、この本に出会ってしまったっていうのは、すごい皮肉やわ。いや、逆に今やからこそ出会ったのかもしれん。きっとこれは天からの警告なんやわ。だって、受験勉強っていうのは、やっぱり時間どろぼうに時間を奪われることであって、そのあいだ、時間が死んでいってるのかもしれんもんな。あんまり追い込むなってことなんかも...どうしたらいいか分からんようになってもたわ。」

すると、さなぎがひとこと、「ファンタジーと現実をまぜたらあかんで。ファンタジーを読むときに一番したらあかんことは、それを現実にあてはめようとすることや。」

そう言い放って、またマンガ(勉強ではなく!)の世界に戻っていった。

うーん、ますます訳が分からん...

とにかく、すごい本であることは分かった。私の将来の魔女生活に必携の一冊。

2 件のコメント:

  1. まさに珠玉といえる作品ですよね。
    私も大好きです。疲れると読み返したくなります。
    前に言いましたっけ?さなぎちゃんが青虫ちゃんだったころ、モモのイメージだったんです(否定されるかもしれませんが。笑)

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  2. おお!やっぱり当然読んでおられるんですね!本当にすごい作品ですね。私は特にベッポが好きです。彼が辛い思いをする場面で涙が出ました。

    確かに、青虫にはモモ的なところがあるかもしれません。髪型とかは正にそうだったし(笑)。でも実は、私自身にも、まだ母親になっていなかった頃ですが、少しモモっぽい面があったのではないかと勝手に思っています。あ、そうか、だからそれが外に出てきて青虫になったのかな(笑)

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