パスポートが出来上がったので取りに行ってきた。5年のは紺色で、10年のは赤だということを初めて知った。当面は使う予定のないパスポートだけど、これでインドでもどこでも行こうと思えば行ける。まだまだ先の話だとは思うけど、今度もし海外に行くことがあったら、是非その土地の畑が見てみたい。違う視点を得たことで、きっと前より有意義な旅ができるような気がする。
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使うあてのないパスポート |
パスポートを取りに行ったついでに、というより、実はこちらがメインだったのだが、神戸市立博物館のターナー展に行ってきた。一番好きな西洋の画家はクレーだけど、大学生の一時期、ターナーにはまっていた。今回行って分かったけど、私が好きなのは特に晩年の作品。一連の色の習作に属する幻想的な作品だ。とにかく色がきれい。
よくターナーの絵を楽譜台に立てて、それを眺めながらピアノを弾いたものだった。完全な自己陶酔。今の若い子の言葉を使うなら、ちょっとした黒歴史。残念ながら私の一番好きな絵は来てなかったけど、逆に私の知らない彼の作品が多く見られたのは良かった。
しかし、今回それを上回る収穫が!それは、博物館の「学習コーナー」に設けられた銅鐸の拓本。鶴や亀、人間や魚など、銅鐸に描かれた絵柄の拓本が取れるコーナーがあるのだ。銅鐸の表面の凹凸を再現した金属板が置いてあり、そこに紙を当てて鉛筆でこするだけ。たぶん子供向けのコーナーなのだろう。けど、無人だったし、連れもいなかったので、独りで心ゆくまで拓本が取れた。とうとう昔からの憧れの図柄たちを手に入れたぞ!!
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亀? |
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トカゲ? |
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鹿狩り? |
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サギが魚を取っている? |
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こんな紙が置いてある |
この圧倒的なデザイン力!有名な画家も良いけれど、古代の無名の職人たちの美的センスには時代を超えた新しさがあるように思える。なかなか収穫の多い一日だった。
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