3月 30, 2013

読書の愉しみ

しばらく妹と甥っ子たちが来ていて忙しかった。居るとややこしいけど、帰ってしまうとさびしい。

 誕生日に妹がくれたマグカップがすごく気に入っている。白い地に白い蝶が浮き彫りになっている。飲み口と下部分は渋い茶金色。毎朝飲むミルクティーがよく似合う。

何歳になっても甘えん坊の妹だけど、人への贈り物はいつも気が利いている。今月で育児休暇も終わり、4月からいよいよ1歳と3歳の子どもを保育所にあずけ、職場復帰する。めまぐるしい毎日が待っていると思うと今から気が滅入るそうだ。


妹が百万遍さんの手作り市で買ってくれたカップ

それとは逆に、私の人生はずいぶんと落ち着いてきた。泣いてばかりの20代、怒涛のような30代を経て、今ようやく自分の時間を持つことができるようになった。

 といっても大したことはしていない。第一に畑。そして、通勤電車内での読書。

 最近の大ヒットは20年ぶりぐらいに読んだ『モンテクリスト伯』(デュマ作 岩波文庫)だ。全7巻を一気に読んだ。翻訳も古くさく、字も小さいけど、それが全く気にならないぐらい夢中で読んだ。いま改めて読むと、自分の知識や経験が増した分、理解できる箇所が増えたのか、前よりもっと面白く感じた。終わりごろになると、この主人公と別れるのが辛くて本当に泣きそうになった。

 それですっかり読書づいてしまい、月2回のビッグイシューの販売日を忘れるほど、次から次へと本を読んでいる。

今は『終わりから始まる 百姓菩薩の九十年』(松井浄蓮)という本。これについては、また改めて書くかもしれないが、これがまた面白い。

 それと並行して読んでいるのが、有名なバスケ漫画、『スラムダンク』。これはサナギの推薦。実は「スラムダンク全巻」というのが、サナギの強いリクエストにより、私から彼女への進学祝いとなったのだった。それをサナギから借りて読んでいる。進学祝いにマンガ全巻って...と、ちょっと躊躇したのだけど、これは本当に面白い!というわけで、ま、いいか。

 この歳になって、ようやく読書のたのしさが分かってきたような気がする。この読書ブームはしばらく続きそう。

4 件のコメント:

  1. まさに晴耕雨読ですね。私も井上雄彦さんの作品は好きで、「リアル」や「バガボンド」の新刊は必ず買ってます。土と向き合う時間。文字と向きあう時間。大切にしたい時間です。

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  2. 娘に導かれて徐々にその魅力が分かり始めた少年漫画の世界ですが、いろいろ読んでみると本当に面白いですね。井上雄彦さん、ほかの作品も読んでみようと思います。

    畑で虫の観察をし、家で少年漫画を読むという、まるで昭和の男子中学生のような毎日を送っています(笑)

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  3. いいですね、その響き。私もワクワクするような「昭和の男中」を取り戻そうと思います。

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