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生田の森の御神木 |
亀ちゃんを須磨の水族園に届けに行った日は、太陽ギラギラの灼熱の日だった。
亀ちゃんの表向きの飼い主であるサナギは信州に行って留守だったため、それ以外のメンバー、帰省中の妹と甥っ子、母と私の4人で行ってきた。できたばかりの「亀楽園」も見てきた。なかなかいい施設だった。
水族園の亀スタッフは、何故かみんな綺麗なお姉さん達で、そのうちの一人が、うちの亀ちゃんを引き取ってくれた。たくさん亀の先客がいて、中には30センチほどに成長したのもいた。あんなに大きくなられたら、うちでは絶対に無理!無責任な話だけど、引き取ってもらえて良かったと本気で思った。綺麗なお姉さんたちは、次々と持ち込まれる亀たちを素手で処理していく。さすが。
でも、家に帰って、からっぽになった水槽と静かなベランダを見ると、やっぱり一抹の寂しさを感じる。ベランダ仲間を失ったタマジはどう思っているんだろう...知る由もない。
亀ちゃんを託した後、用事があってみんなで三宮に。とにかく暑い日で、ちょっとでも日なたに出ると焦げそうだった。陽に当たるだけで疲れそうな強い日差し。特に、まだ1歳になったばかりの甥っ子には負担だろうと思い、ひと休みするための涼しい場所をと探していた。
建物の中に入ると冷房が効きすぎていて、外との温度差で余計に疲れる。何とか屋外で涼しい場所はないものか...と歩いていると、目の前に「生田の森」という看板が!ああそうか、生田神社の裏口だ!早速入ってみた。
おお、涼し~い!!大きな御神木がたくさん生えた小さな森の中は本当に涼しかった。木というのは、こんなにも冷却効果があるんだと感動。蚊の多さには閉口したが、長ズボンをはいていれば大丈夫。これぞ都会のオアシス。
長く神戸に住みながら、生田神社には縁がなかった。きっと表側からしか見たことがなかったからだろうと思う。裏側にこんなに素敵な森があったなんて!気のせいか、森に入ると呼吸が急に楽になる。やっぱり酸素が多いのかもしれない。
森の中のかわいい小道は、甥っ子の歩行練習にうってつけだった。