10月 26, 2008

至福の試食

先々週の連休、京都の妹のところに行ってきた。大原方面へドライブ。そこでのこと。妹おすすめのドレッシングやさんに寄ってみたのだが、うわさどおり、すべてのドレッシングを試食させてくれる。それも、ちゃんと、いちいち生野菜(大根・きゅうり・ワカメのミックス)にかけて。

お皿に余ったドレッシングや、酢の物の汁を全部飲んでしまうほど、酸っぱいものに目がない私にとって、それはそれは幸せなひとときだった。お店に入ると、まず割り箸を渡され、「このお箸持っといてね」と前置きされ、それから矢継ぎ早に、「はい、これは○○のドレッシング」、「こっちも食べてみて、これは○○のドレッシング。お魚に合いますよ」、などといいながら、次々お皿に入れてくれる。ぜんぶぜんぶ美味しい!!

すべて買って帰りたいところだったが、その中から「ゆず大根」と、「バルサミコとお醤油のイタリアン」の2本を選んだ。どっちもあっという間になくなりそうな勢い。魚にかけてよし、野菜にかけてよし、そのまま飲んでも(!)大満足。

前に妹にもらった、ここのお店の「ゆずのポン酢」も、ものすごく美味しかった。鍋物の季節に大活躍しそう。

通販もやってるみたい。
http://www.sino.co.jp/index.htm

天高く...

いよいよ秋が深まってきた。空が秋の色をしている。

夕方の空を見て、いつも不思議に思うことがある。それは、空の上の方が青くて、下の方が黄色をしているとき。絵の具だと、青と黄色を混ぜれば緑色になるのに、空の上ではそうじゃない。青と黄色の間のこの何ともいえない色。これは何色といえばいいんだろう。色なき色というか...不思議な色。
下の写真は、サナギの通う乗馬クラブの馬、オレンジペコちゃん。いま足が故障中で、馬場に出られず、暇。私もサナギのレッスンが終わるまで暇。で、一緒に「鼻遊び」をしていた。

「鼻遊び」(注:私が命名)というのは、鼻先に軽く手のひらを当ててやると、馬が、ラクダのように鼻先を伸ばして、それを私の手に押しつけながら左右に激しく振る。馬はこの遊びが大好き。私が観察するところによると、頭のいい子ほど、この遊びが好きみたい。何しろペコちゃんは、馬術の名選手。おりこうさんなのだ。これは、「はやく手のひら当てて~」とせがんでいるところ。

10月 07, 2008

手で開けられる窓

昨日あたりから、空気にキンモクセイの香りが混じり始めた。

電車は、いまちょうど冷房と暖房のはざま。昨日の朝乗った電車は、エアコンはストップしてあり、換気もされていなかった。でも、車内は満員。けっこう蒸し暑く、乗っているうちに、だんだん蒸し風呂状態に。みんなもう衣替えしていて、すっかり秋の装いなので、暑いこと暑いこと!上着を脱ぐ人、夏の名残りの扇子を出してきてあおぐ人、車内に乗客たちの不快感が充満した。こんなとき、ちょっとでも窓が開けられたらと思い、どこか開けられないか見渡してみたが、全部「開かずの窓」。

ちょっと前までは、電車の窓は自分で開けられた。あまりに蒸し暑い日など、気の利く人が少し窓を開けてくれたりした。ところが、今の車両はどうだろう。だいたいが窓の開かないタイプ。機械仕掛けで開くのかもしれないが、少なくとも手動では開けられないようだ。

でも、もしシステムの不具合などで、エアコンやドアの開閉装置が壊れたらどうなるんだろう。それが、もし真夏だったら。どんどん暑くなる満員の車両の中で、熱中症の人も出るだろう。あるいは、車内で毒ガスが発生したらどうなる?そんなとき、手動で開けられる窓がなければ、本当に命取りになる。そんな状態を想像しただけで恐ろしい。

窓を開けて過ごすということを想定しない空間が多すぎる。オフィスビルもそう。電車もバスも。そんなにエアコンだけに頼って大丈夫なのだろうか。機械類は必ず壊れる。「手動」あるいは「人力」という部分を危機対策として残しておかないと、機械が壊れた時、ぜったいに危ないと思う。

閉じた空間ほど怖いものはない。と、今回の個室ビデオ火災でも思った。なんでも、元あった窓を改装時にふさいでしまったらしい。とんでもない!

昨日家に帰るときに乗ったバスは、窓が全部開いていた。古い型の車両で、きっと乗客が開けたのだろう。窓からキンモクセイの香りの風がたっぷり入ってきた。ああ、これだ。この風が欲しかったのだ。