お盆も終わり、なんとなく秋の気配も感じられるようになってきた。日は確実に短くなっている。朝4時ごろから明るかったのが、最近は4時では、まだ真っ暗。夜など、ときおり秋風のような涼しい風が吹く。なんとなく惜しいような、ほっとしたような、複雑な気持ち。
今年は自治会の役員に当たってしまい、2ヶ月に1回、会議に出なければならない。今日も行ってきた。
そこで、必ず話題にあがるのが「猫の糞害」。野良猫が、公園や、自分の家の庭で糞をして困るというもの。そこで、猫を飼っている人は猫を外に出さないように、そして、野良猫には餌をやらないようにするしかない、というようなことが言われ、公園にはそのような主旨のポスターが貼られる。
でも、本当にそんな解決法でいいのだろうか?「猫」の問題は、もっと多くの問題を含んでいるように思う。そもそも、猫は土のあるところでしか用を足せない。そして、住宅街で土のある場所といえば、公園か、人家の庭しかないのである。そのことこそが問題なのではないだろうか。猫も住めないような環境に、人間が住めるだろうか。
といっても、じゃあどう解決するのか、というと何も策が浮かばない。ただ、もうこれ以上アスファルトで地面を覆うのはやめてほしい。温暖化の原因になるし、雨が降れば洪水の原因にもなるし、夏場は熱したフライパンのようになって、犬も散歩できない。車のためには良いのかもしれないけど、それ以外には悪いことだらけ。人間は車のために生きているわけじゃない。
先日、真夏の真っ昼間に、アスファルトの道と、草地の道を歩き比べてみた。アスファルトの上は靴の上からでも火傷しそうな、めらめらした感じだった。下から火気がのぼってくる感じ。一方、草地の上は、下からのぼってくる「めらめら」が一切ない。暑いのは暑いが、それは太陽から降り注ぐ暑さだけ。下から熱せられていない分、十分に耐えうる暑さなのだった。同じ場所の、ほんの数メートル離れただけの2種類の地面。体感温度にして、優に5~6度は違うと思った。
猫を減らすのではなく、草地を増やしたらどうだろうか。猫は、現代の都市の抱える問題について考えるきっかけを与えてくれる貴重な存在なのかもしれない。
がんばれ猫!